なぜ日本は同じ過ちを繰り返すのか : 太平洋戦争に学ぶ失敗の本質

書誌事項

なぜ日本は同じ過ちを繰り返すのか : 太平洋戦争に学ぶ失敗の本質

松本利秋著

(SB新書, 352)

SBクリエイティブ, 2016.7

タイトル読み

ナゼ ニホン ワ オナジ アヤマチ オ クリカエス ノカ : タイヘイヨウ センソウ ニ マナブ シッパイ ノ ホンシツ

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注記

参考文献: p206

内容説明・目次

内容説明

開戦劈頭、快進撃を続けた日本軍。だが、その後の作戦の失敗から学ぶことなく、雪崩を打って敗戦へと向かった。その裏では、意思決定の矛盾や、問題の先送り、無責任体質といった、極めて今日的な問題が起きており、現代の日本企業の凋落と衰退にも通じる共通のジレンマがあった。本書は「先送り」「不決断」などの視点からあの戦争の「失敗」に迫り、現代的教訓とするもの。

目次

  • 序章 戦前から露呈していた日本的組織の矛盾(世界の常識と異なる日本の戦争観—日本の戦争観は欧米には勝てない「特異」なものだった;総力戦の時代に精神主義で臨んだ日本—第一次世界大戦での変化を知りながら対応しなかった軍部;イギリスの不決断が戦争に火を付けた—ヨーロッパでドイツを野放しにした融和政策の失態)
  • 第1章 世界情勢が読めない無能な国家指導者たち(軍指導者たちの無知が生んだ三国同盟—世界情勢が読めず中国に加担するドイツに気づかなかった日本;第二次世界大戦勃発への情勢判断の不在—ヨーロッパの政治駆け引きがまったく理解できなかった日本政府;緒戦の勝利で敵を侮った日本軍—驕りと緩みで正確な判断を欠いた将兵たち)
  • 第2章 開戦時の戦争指導者たちを誤らせた組織的欠陥(中央との意思疎通が欠けていた関東軍—ノモンハン事件の教訓を活かせず戦争に突入した日本;国家に汚名を着せた外務省の不手際—宣戦布告が真珠湾攻撃後となった大使館員の大失態;劣勢を打開する特攻という不条理—もはや特攻の発想しかなくなった海軍の無為無策)
  • 第3章 転換期に疎い日本的組織の不条理(戦力の分散で非効率的な戦いをした日本軍—制海権と制空権を無視した戦線拡大が招いた敗北;失敗しても栄転する人事の不条理—世紀の愚策・インパール作戦に見る陸軍の無責任体質;嘘に嘘を重ねて敗北を先送りした日本—誤報・虚報を訂正できない自己保身体質が被害を拡大させた)
  • 第4章 現実を省みない組織の先送り・不決断体質(戦術の転換に不対応すぎた日本—陸海軍のセクショナリズムがアメリカの民間力に敗れた;統制経済が新兵器開発を遅らせた—官僚による民間経済介入は新しい発想を妨げた;講和より決戦を重んじた国家指導者たち—末期的症状でも先送りと不決断を貫いた日本;最後の最後まで「負け」を先送りした日本—間際になっても終戦の構想を潰し、軍人はクーデターを企てた)

「BOOKデータベース」 より

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詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BB21788771
  • ISBN
    • 9784797387063
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    206p
  • 大きさ
    18cm
  • 分類
  • 件名
  • 親書誌ID
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