「生きられる」通過儀礼
著者
書誌事項
「生きられる」通過儀礼
日本教育研究センター, 2016.9
- タイトル別名
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生きられる通過儀礼
Rite of passage
- タイトル読み
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イキラレル ツウカ ギレイ
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注記
文献: p121-124
内容説明・目次
内容説明
近代社会において完全に通過儀礼は消失したかにみえた。にもかかわらず、今日の社会においても、“生きられる”通過儀礼を体験している人たちが少なからず存在する。初めてのおつかいに失敗したペロー版の赤ずきんよろしく、学校が聖なる空間と立ちはだかり、社会的「死」に直面する不登校児、スパルタ学校で通過儀礼を強いられるひ弱な子どもたち、病気を治すため社会から分離された病院で患者役割を課されつつ、多種多様な通過儀礼を体験する患者、さらには、通過儀礼としての妊娠・出産をともに体験する中でさまざまなタブーを課される夫婦、学校と社会の“境界”で児童生徒の消費的価値観というケガレを浄化するために実施される、通過儀礼としての立哨指導・遅刻指導等々、民俗社会の原理はマイナーな形であれ、稼働しているのだ。
目次
- 序論 通過儀礼とは何か
- 間奏1 通過儀礼としての妊娠・出産—妻の妊娠中の夫の浮気が騒動となる理由
- 1 赤ずきんと不登校児の通過儀礼—民俗社会と近代社会の分水嶺
- 間奏2 絵本における通過儀礼と神話的時間—日常と非日常の往還
- 2 通過儀礼装置としてのスパルタ教育・学校—戸塚ヨットスクールと回帰する通過儀礼
- 間奏3 学校における通過儀礼の時間意識—学校行事の希薄化の中で
- 間奏4 通過儀礼としての立哨指導—消費的価値観というケガレの浄化
- 3 通過儀礼としての病気—患者になることの意味
- 4 人工的通過儀礼への漸近としての新しい教育プログラムの導入
「BOOKデータベース」 より