発覚、シーボルト事件 : 新しい学問をめざした人たち
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発覚、シーボルト事件 : 新しい学問をめざした人たち
(ものがたり日本歴史の事件簿)
理論社, 2006.3
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ハッカク シーボルト ジケン : アタラシイ ガクモン オ メザシタ ヒトタチ
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Description and Table of Contents
Description
明治維新をさかのぼること四十年、文政十一年八月十七日の深夜、猛烈な台風が長崎地方をおそった。その荒れくるう港の中で、一隻のオランダ船が座礁した。オランダ商館の医師シーボルトは、その船で、明日にでも母国に向けて出航するはずだった。事件の発端は、その積み荷の中から、強固な鎖国政策をとる幕府が持ち出しを禁止している、いわゆる禁制品が、数多く見つかったことからだ!なかで、もっとも問題とされたのは、日本地図だった。伊能忠敬や間宮林蔵たちが苦労の末に完成させた、最新の全図だ。たちまち、幕府のきびしい追及が始まった。地図を渡した容疑で、高橋景保がとらえられて獄死。事件に関わったとされる五十人あまりが刑に処せられた。ついに、シーボルトもとらえられて国外に追放!わが国の近代化への夜明けを前にして起こった、日本の学問の発展を渇望した人たちの苦悩を考える。
Table of Contents
- 台風があばいた事件の証こ—オランダ商館医師シーボルト取り調べ
- オランダ商館に新しい医師が赴任—日本人の間にも評判がたかまる
- 江戸への旅—運命を変えた一四三日
- 鎖国が生んだ悲劇、シーボルト事件
- 十年後の事件、十五年後のできごと
- 日本開国—シーボルトふたたび日本へ
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