孔明の巻
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孔明の巻
(三国志 / 吉川英治著, 5)
1万年堂出版, 2016.9
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名作小説
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コウメイ ノ マキ
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Note
その他のタイトルはジャケットによる
底本: 吉川英治歴史時代文庫(講談社1989年刊)
付: 三国志ガイド(1枚)
年譜: 巻末
Description and Table of Contents
Description
強大な組織が崩壊するのは、どんな時か。その答えが、河北一帯を支配する名門・袁紹が滅んでいく過程に、つぶさに描かれている。曹操は、袁紹が拠点としていた城に猛攻撃を加えていた。しかし、兵の犠牲が増えるばかりで揺るぎもしない。重臣が曹操に進言する。「この城は胡桃のように外殻は堅固ですが、中身は虫が食っています。やがて亀裂が入るのを、悠々待つべきではありますまいか」袁紹の家臣団に、内輪もめが絶えないことは、他国にまで知れ渡っていたのだ。どんなに経済力、軍事力を持つ大国であっても、そこを守る人間に不和が生じたら、長続きはしないのだ。劉備は実に弱い。戦えば負け、家臣はちりぢりに敗走する。それでも心を一つにして、再び結束する。この強固な「人の和」が、やがて曹操に脅威を与える大国「蜀」を築き上げていくのである。
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