子どもと共に生きる : ペルーの「解放の神学」者が歩んだ道

書誌事項

子どもと共に生きる : ペルーの「解放の神学」者が歩んだ道

アレハンドロ・クシアノビッチ著 ; 五十川大輔編訳

(インディアス群書, 14)

現代企画室, 2016.10

タイトル別名

Ensayos sobre infancia : sujeto de derechos y protagonista

子どもと共に生きる : ペルーの解放の神学者が歩んだ道

タイトル読み

コドモ ト トモニ イキル : ペルー ノ「カイホウ ノ シンガク」シャ ガ アユンダ ミチ

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注記

原著 (Ifejant, 2006) の抄訳

付録 (8p ; 19cm): 「インディアス群書」通信15

内容説明・目次

内容説明

一九六〇年代初頭、バチカンは伝統的なカトリック教会刷新の動きに着手した。それを享けてラテンアメリカの教会内部から、構造的な暴力が作り出した貧困と抑圧、およびその渦中に生きる底辺の民衆に目を向けるキリスト者が輩出した。ペルーのアレハンドロ・クシアノビッチ神父は、そのひとりだった。経済的な苦境と権力の弾圧の下にあっても、人間の尊厳を賭け、働く者としての権利を要求するさまざまな運動に関わるうちに、彼は、強固な意志をもつ一群の働く子どもたちと出会う。その子どもたちは大人の付属物であることを拒否し、自らが人生と労働の主役であると考えて、自立的な運動を先駆的に展開していく。彼は後見人としてそれに随伴する。それは、やがて、不思議な糸に導かれて、日本の死刑囚との関係をもつに至った…。

目次

  • 第1章 自由な存在となるために(わたしたちは搾取されている大勢の人たちのひとり)
  • 第2章 子どもたちは本当に権利の主体として扱われているのだろうか?(内戦の傷跡;出生証明書を持たない子どもたち;危機の時代の子どもたち)
  • 第3章 働く子どもたち—それはスキャンダルか、憐みの対象か、尊厳ある存在か(働く子どもたち、それは二〇世紀末の特筆すべき社会問題;働く子どもたちと「最悪な形態の労働」が孕む逆説;貧しい者たちの歴史の一部としての働く子どもたちの歴史)
  • 第4章 主役としての子どもたち(子ども主導組織の先駆的経験として—一九四〇年代初頭;真の子ども主導組織の誕生—一九七〇年代半ば)
  • 補章 ペルーの働く子どもたちと日本との出会い(ペルーの働く子どもたちが永山則夫を知ったとき(太田昌国/義井豊);永山記念集会へのメッセージ(アレハンドロ・クシアノビッチ);「働く子ども・青少年のための教育機関」の誕生(インファント−永山則夫))

「BOOKデータベース」 より

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