平安京はいらなかった : 古代の夢を喰らう中世
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平安京はいらなかった : 古代の夢を喰らう中世
(歴史文化ライブラリー, 438)
吉川弘文館, 2016.12
- タイトル読み
-
ヘイアンキョウ ワ イラナカッタ : コダイ ノ ユメ オ クラウ チュウセイ
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注記
参考文献: p270-276
内容説明・目次
内容説明
平安京は必要だったのか—。理念優先で造られ住むには不便だった都市が、その「使いにくさ」を克服し、中世京都へと脱皮していく姿を鮮やかに描く。新視点で平安京を捉え直し、“千年の都”の本質に迫る刺激的な書。
目次
- 中世からは見えない中世京都—プロローグ
- 平安京の規格と理念(古代のミヤコと中国の都城—律令国家が求めたもの;平安京の規格—座標系に投影された身分秩序の写像;日本の身分制度—ラベルとしての位階官職、原点としての天皇;平安京の構造と身分制度—観念的な秩序の実体化)
- 実用性なき平安京(平安京を守る朝廷、平安京を破壊する住人;平安京は日本の実情に合わせて造られたか;実用性なき主要街路・朱雀大路;外交の“舞台”としての朱雀大路;祭礼の“舞台”としての朱雀大路)
- 大きすぎた平安京—“平安京図”という妄想(未完成の平安京;衰退する右京;成長する左京;土地があり余る平安京;平安京を埋められない人口;縮小する政務、引きこもる天皇)
- 平安京の解体と“京都”への転生(摂関政治と平安京の再利用—平安京の終わりの始まり;持て余す大内裏、快適な里内裏—仮住まいに永住する天皇;院政が捨てた大内裏—中世京都への脱皮、抜け殻としての平安京;大内裏を諦めなかった男・信西—選択と淘汰の大内裏再建;信西の中世国家設計と正面観主義—“背景セット”としての平安京・大内裏)
- 内裏の適正サイズと大内裏の中世的“有効活用”—エピローグ
「BOOKデータベース」 より