源氏物語の政治学 : 史実・准拠・歴史物語
著者
書誌事項
源氏物語の政治学 : 史実・准拠・歴史物語
笠間書院, 2016.12
- タイトル別名
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源氏物語の政治学 : 史実准拠歴史物語
- タイトル読み
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ゲンジ モノガタリ ノ セイジガク : シジツ・ジュンキョ・レキシ モノガタリ
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注記
博士論文「『源氏物語』における政治と後宮制度に関する研究 : 『源氏物語』准拠論から「物語と歴史」の問題へ」 (明治大学, 2009年度提出) に基づくもの
巻末に「人名・書名・事項」索引あり
内容説明・目次
内容説明
『源氏物語』准拠論の従来の問題点を乗り越えるべく、果敢に新たな方法を提示。歴史史料の調査による史実、中世の『源氏物語』研究の成果、歴史物語の叙述を踏まえつつ、『源氏物語』の歴史性—物語に描かれる政治世界—を解明する野心作。
目次
- 『源氏物語』准拠論の可能性—物語の政治世界を読み解く
- 第1部 光源氏の政治—“家”の形成と王権(冷泉帝の元服—摂政設置と后妃入内から;光源氏の摂政辞退—物語における摂関職;明石姫君の袴着—腰結の役をめぐって;冷泉帝主催の七夜の産養)
- 第2部 桐壷院の政治—後宮運営と皇位継承(光源氏立太子の可能性—桐壷更衣の女御昇格;藤壷の宮の立后—藤原遵子との比較から;桐壷院の“院政”確立—後三条朝の史実から;殿舎「桐壷」に住まう后妃の形象—桐壷更衣から明石女御へ)
- 第3部 大臣家の政治—後宮政策と摂関政治(弘徽殿大后の政治的機能—朱雀朝の「母后」と「妻后」;左大臣家の後宮政策—冷泉朝における立后争い;匂宮の皇位継承の可能性—夕霧大臣家と明石中宮;物語作品における中央政治—諸寮の様相)
- 第4部 『源氏物語』から歴史物語へ—“歴史”の創造(『栄花物語』円融朝の立后争い;『大鏡』の歴史認識—「すゑのよの源氏のさかえ」;歴史物語における「源氏」の位相—創造される“歴史”;「帝の御妻をも過つたぐひ」—后妃密通という話型)
- 『源氏物語』と史実・准拠・歴史物語—今後の展望
「BOOKデータベース」 より