貧困と連帯の人類学 : ブラジルの路上市場における一方的贈与

書誌事項

貧困と連帯の人類学 : ブラジルの路上市場における一方的贈与

奥田若菜 [著]

春風社, 2017.2

タイトル読み

ヒンコン ト レンタイ ノ ジンルイガク : ブラジル ノ ロジョウ シジョウ ニオケル イッポウテキ ゾウヨ

注記

博士学位論文「貧困を生きる : ブラジル路上商人の「正しさの規範」と「善さの規範」」(大阪大学, 2012年提出) に大幅に加筆修正したもの

参考文献: p341-353

内容説明・目次

内容説明

私は自分が要らないモノを他人にあげることはない。私にとっても重要なものだからこそ、あなたにあげる。首都ブラジリアの衛星都市、セイランジャ。その路上市場では、貧困地帯である北東部から移住してきた人々が働いている。貧乏人を自認する彼らは、ときに警察の取締りから逃れながら、働き者であることを誤り、困っている人に手を差し伸べる—路上商人たちの「正しさの規範」と「善さの規範」から、階層を越えた連帯の作法を探る。

目次

  • 序論 過剰と欠乏の息苦しさ
  • 第1章 ブラジルの縮図としての首都ブラジリア
  • 第2章 路上市場の民族誌
  • 第3章 「汗をかいたカネ」と「伸びるカネ」
  • 第4章 三つの一方的贈与—邪視・ねだり・物乞い
  • 第5章 一方的贈与論
  • 結論 連帯の作法

「BOOKデータベース」 より

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