Bibliographic Information

古代研究

折口信夫 [著]

(角川文庫, 20126-20127, 20221, 20265, 20311, 20359)

KADOKAWA, 2016.12-2017.5

改版

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6

Other Title

角川ソフィア文庫

Title Transcription

コダイ ケンキュウ

Available at  / 21 libraries

Note

1: 民俗学篇1. 2: 民俗学篇2. 3: 民俗学篇3. 4: 民俗学篇4. 5: 国文学篇1. 6: 国文学篇2

1の底本: 昭和49年12月刊行の角川文庫

3の底本: 昭和50年4月刊行の角川文庫

4の底本: 昭和51年4月刊行の角川文庫

6の底本: 昭和52年10月刊行の角川文庫

1の著者略年譜: p333-350

ブックジャケットに「角川ソフィア文庫」の表記あり

Description and Table of Contents

Volume

1 ISBN 9784044001964

Description

折口にとって「古代」とは単に歴史の時代区分を示すものではなかった。熊野への旅で光輝く大王崎を眼前にし、その波路の果てに「わが魂のふるさと」を感じたことを「かつては祖々の胸を煽り立てた懐郷心(のすたるじい)の間歇遺伝(あたいずむ)として、現れたものではなかろうか」と記す。「古代研究」はまさに彼が実感を通して捉えた、古代的要素の探求なのである。全論文を完全収録する決定版!

Table of Contents

  • 妣が国へ・常世へ—異郷意識の起伏
  • 古代生活の研究—常世の国
  • 琉球の宗教
  • 水の女
  • 若水の話
  • 貴種誕生と産湯の信仰と
  • 最古日本の女性生活の根柢
  • 神道の史的価値
  • 高御座
  • 鶏鳴と神楽と
  • 髯篭の話
  • 幣束から旗さし物へ
  • まといの話
  • だいがくの研究
  • 盆踊りと祭屋台と
Volume

2 ISBN 9784044001971

Description

「ともかく行ってみることだ」行って、見て、具体的に、文献の中に眠っている知識を呼び覚ませ—。折口がなにより重視していたのは実践であり、その成果として代表されるのが、琉球や雪祭り、花祭りの採訪から生まれた「信太妻の話」そして「翁の発生」である。折口民俗学の中核をなす2篇をはじめ、前段となる「愛護若」「花の話」など11篇を収録。国文学と芸能研究融合の萌芽が随所に息づく。

Table of Contents

  • 盆踊りの話
  • 信太妻の話
  • 愛護若
  • 鸚鵡小町
  • 餓鬼阿弥蘇生譚
  • 小栗外伝(餓鬼阿弥蘇生譚の二)—魂と姿との関係
  • 翁の発生
  • ほうとする話—祭りの発生その一
  • 村々の祭り—祭りの発生その二
  • 山のことぶれ
  • 花の話
Volume

3 ISBN 9784044001988

Description

「鬼の話」「はちまきの話」「ごろつきの話」という折口学のアウトラインを概観できる3篇から始まる第3巻。海・山の民が、里の生活と関わりながら、舞や踊り、文学さらには信仰にいたるまでその文化を発展させていったことなど、柳田民俗学と一線を画す論が興味深い。さらに、“みこともち”の概念にふれた「神道に表れたる民族論理」ほか、天皇の即位儀礼に関する画期的論考「大嘗祭の本義」も所収。

Table of Contents

  • 鬼の話
  • はちまきの話
  • ごろつきの話
  • 雛祭りの話
  • 桃の伝説
  • まじないの一方面
  • 狐の田舎わたらい
  • 桟敷の古い形
  • 稲むらの蔭にて
  • 方言
  • 雪の島
  • 三郷巷談
  • 折口という名字
  • 神道に現れた民族論理
  • 大嘗祭の本義
  • 能楽における「わざ」の意義—「翁の発生」の終焉
Volume

4 ISBN 9784044001995

Description

「日本の『神』は、昔の言葉で表せば、たまと称すべきものであった」—。霊魂、そして神について考察した「霊魂の話」や、文献に残る絵図とともに詳説した「河童の話」、折口古代学の核心に迫る「古代人の思考の基礎」など十三篇を収録。巻末には、『古代研究』に収められたそれぞれの論文の要旨の解説にくわえ、「折口学」の論理的根拠と手法について自ら分析・批判した「追い書き」も掲載。

Table of Contents

  • 呪詞及び祝詞
  • 霊魂の話
  • たなばたと盆祭りと
  • 河童の話
  • 偶人信仰の民俗化並びに伝説化せる道
  • 組踊り以前
  • 田遊び祭りの概念
  • 古代人の思考の基礎
  • 古代に於ける言語伝承の推移
  • 小栗判官論の計画「餓鬼阿弥蘇生譚」終篇
  • 漂着石神論計画
  • 雪まつりの面
  • 「琉球の宗教」の中の一つの正誤
  • 追い書き
Volume

5 ISBN 9784044002008

Description

時を定めて海のあなたから来臨する神「まれびと」の聖なる言葉である「呪言」に、日本文学の発生をみた折口。そのアプローチは、「民俗学的国文学研究」として新たな道を切り開いた。核をなす「国文学の発生」について論じた四篇を所収。「言語」に執着し、日本語の発生を探るために朝鮮語、モンゴル語、アイヌ語までを学び、「新しい国学」を興すことを目指した折口の、希有な日本文学発生論。

Table of Contents

  • 国文学の発生(第三稿)—まれびとの意義
  • 国文学の発生(第一稿)—呪言と叙事詩と
  • 国文学の発生(第二稿)(呪言の展開;巡遊伶人の生活;叙事詩の撒布)
  • 国文学の発生(第四稿)—唱導的方面を中心として(呪言から寿詞へ;叙事詩の成立とその展開と;語部の歴史;賎民の文学;戯曲・舞踊詞曲の見渡し)
Volume

6 ISBN 9784044002039

Description

従来の日本文学における“時間”“作品”“作家”の概念を根底から解体し、民俗学的国文学研究として、特異な分野を拓いた折口信夫。その国文学の“発生とその展開”に関する、和歌史を主題とした具体論にして各論。「女房文学から隠者文学へ」「万葉びとの生活」「古代民謡の研究」など、古代と近代との対立と融合をめざした、折口万葉論の集大成ともいえる13篇を収録。貴重な全巻「総索引」付き。

Table of Contents

  • 短歌本質成立の時代—万葉集以後の歌風の見わたし
  • 女房文学から隠者文学へ—後期王朝文学史
  • 万葉びとの生活
  • 万葉集の解題
  • 万葉集のなり立ち
  • 万葉集研究
  • 叙景詩の発生
  • 古代生活に見えた恋愛
  • 古代民謡の研究—その外論に沿うて
  • 日本書と日本紀と
  • 相聞の発達
  • 日本文章の発想法の起こり
  • お伽草子の一考察

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Details

  • NCID
    BB23209616
  • ISBN
    • 9784044001964
    • 9784044001971
    • 9784044001988
    • 9784044001995
    • 9784044002008
    • 9784044002039
  • Country Code
    ja
  • Title Language Code
    jpn
  • Text Language Code
    jpn
  • Place of Publication
    東京
  • Pages/Volumes
    6冊
  • Size
    15cm
  • Classification
  • Subject Headings
  • Parent Bibliography ID
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