ユダヤ人と自治 : 中東欧・ロシアにおけるディアスポラ共同体の興亡

書誌事項

ユダヤ人と自治 : 中東欧・ロシアにおけるディアスポラ共同体の興亡

赤尾光春, 向井直己編

岩波書店, 2017.3

タイトル別名

ユダヤ人と自治 : 中東欧ロシアにおけるディアスポラ共同体の興亡

タイトル読み

ユダヤジン ト ジチ : チュウトウオウ・ロシア ニオケル ディアスポラ キョウドウタイ ノ コウボウ

大学図書館所蔵 件 / 120

この図書・雑誌をさがす

内容説明・目次

内容説明

中東欧・ロシアにおいて発達したユダヤ人の自治は、近代国家の形成とともに存亡の危機を迎える。隷属と独立のはざまで、自治はいかに構想され、追求されたのか。国民国家の包摂/排除モデルでは捉えきれない自律の政治文化を、歴史、文学、法、教育など様々な角度から解明する。最新の学際研究。

目次

  • 隷属と独立のはざまで
  • 1 初期近代のユダヤ社会と自治(「ユダヤ人の自治」のイメージと現実性—ポーランド=リトアニア共和国における四地方評議会の活動を例に;シャブタイ派の異端とユダヤ自治における非ユダヤ人の干渉;モーゼス・メンデルスゾーンとユダヤ自治)
  • 2 自治の解体からナショナルな政治主体の創出へ(帝政ロシアのユダヤ自治機構カハル(一七七二‐一八四四年);自伝と自律—ユダヤ啓蒙主義からヘブライ文化ルネサンスへ;ナショナリズムの国際化—ロシア帝国崩壊とシオニズムの転換)
  • 3 文化自治の模索と破局(文化自治の最後の灯火—第二次世界大戦前夜のポーランドにおけるイディッシュ学校;戦間期ポーランドにおける自治と同化;正義と不正義の境界—ナチ支配下ウィーンのユダヤ・ゲマインデ)
  • 4 ソヴィエト・ロシアにおける自治の行方(ソヴィエト・ユダヤ州(statehood)の増幅器としてのソヴィエト・イディッシュ文学—神話形成と政治;「捕囚の中の捕囚」の地としてのロシア—ソ連邦におけるユダヤ教の自治とハバド・ハシディズムの地神学)
  • 「独立」のあとに

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

ページトップへ