供述をめぐる問題
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供述をめぐる問題
(シリーズ刑事司法を考える, 第1巻)
岩波書店, 2017.3
- Other Title
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Thinking of new horizon in criminal justice
- Title Transcription
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キョウジュツ オ メグル モンダイ
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Note
執筆者: 中川孝博, 石塚章夫, 山本登志哉, 豊崎七絵 [ほか]
参考文献: 各項末
Description and Table of Contents
Description
事件の被疑者・被告人の自白や、被害者・目撃者たちの証言、いわゆる「供述証拠」は、裁判の有力な決め手となる一方、数々の冤罪を惹き起こす温床にもなってきた。いま、「取調べの可視化」が進み、裁判員裁判も行われるなかで、どのような課題が生じているか。従来の法実務の到達点と限界を見据えたうえで、心理学の知見も取り入れながら、具体的なケースに即して「供述の問題」を考える。
Table of Contents
- 1 問題としての「供述」(法の視点から「供述問題」を考える;任意性・信用性判断の到達点とその限界;供述分析と心理学的合理性;供述採取過程の可視化と犯罪の証明)
- 2 供述はどこまで正確か(虚偽自白はどのようにして生じるのか;間違った目撃・被害者供述はどのように生じるのか;なぜ無実の供述が軽視されるのか—「不自然・不合理」判断の闇;訴訟能力が疑われる人々の語りをどう読むか—訴訟能力の鑑定と供述分析と本人の意志尊重と)
- 3 供述から何を読み取ることができるか(供述分析—体験者の語りと非体験者の語りを判別する;供述の信用性判断と供述者の心理特性;コミュニケーション分析—やり取りに現われる体験性/非体験性;供述の危険性をどのように伝えるか—裁判員裁判における専門家証人;コンピュータを用いた供述の可視化とその分析)
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