中世の「遊女」 : 生業と身分
著者
書誌事項
中世の「遊女」 : 生業と身分
(プリミエ・コレクション, 82)
京都大学学術出版会, 2017.3
- タイトル別名
-
中世の遊女 : 生業と身分
中世〈遊女〉の身分とその支配
- タイトル読み
-
チュウセイ ノ ユウジョ : セイギョウ ト ミブン
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注記
博士論文「中世〈遊女〉の身分とその支配」 (京都大学, 平成23年) に, その後発表した論考を加えて再構成したもの
収録内容
- 〈遊女〉を理解するために
- 今様の流行と貴族社会
- 後白河と〈遊女〉
- 後鳥羽と〈遊女〉
- 院と芸能者たち
- 寺社と〈遊女〉
- 「遊女」集団の内部構成
- 「遊女」集団の階層性
- 『梁塵秘抄』三八〇歌「遊女の好むもの」
- 『遊女記』『傀儡子記』校異ノート
- 〈遊女〉と女房・従女
- 中世前期における〈遊女〉の変容
- 中世後期における〈遊女〉の変容
- 本書の成果と課題
内容説明・目次
内容説明
“遊女”のありようは中世と近世以後では大きく異なる。元々は芸能を主たる生業とし、家長として営業の自由を有し、卑賎視されることもなかった。しかし鎌倉後期には売春が主たる生業となり、戦国期には家長の座を男性に奪われる。遊女への卑賎視はその過程で定着していった。遊女の芸能と“イエ”の実態に精緻に迫り、遊女の地位の変容を見事に炙り出す。
目次
- “遊女”を理解するために
- 第1部 “遊女”の芸能とその享受層(今様の流行と貴族社会;後白河と“遊女”;後鳥羽と“遊女”;寺社と“遊女”)
- 第2部 “遊女”集団の構造(「遊女」集団の内部構成;「遊女」集団の階層性)
- 第3部 “遊女”の身分とその変容(“遊女”と女房・従女;中世前期における“遊女”の変容;中世後期における“遊女”の変容)
「BOOKデータベース」 より