クザーヌス生きている中世 : 開かれた世界と閉じた世界
著者
書誌事項
クザーヌス生きている中世 : 開かれた世界と閉じた世界
ぷねうま舎, 2017.4
- タイトル別名
-
クザーヌス 生きている中世
クザーヌス : 生きている中世
- タイトル読み
-
クザーヌス イキテ イル チュウセイ : ヒラカレタ セカイ ト トジタ セカイ
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内容説明・目次
内容説明
中世末の15世紀、旧ヨーロッパ世界の破局に当面したクザーヌスは、新しい世界のヴィジョンを開くために、どこに突破口を求めたのか。老子とクザーヌス、西田幾多郎とクザーヌス…さまざまな角度から、時代に先駆けた思想の苦闘を照らし、暴力と排除の予感が渦巻く現代世界の混沌を超えて、平和と共存の新たな物語を紡ぐための、構想力の足場を探す。
目次
- 中世から現代を読む—グローバリゼーション、アイデンティティ、そして普遍的正義
- 1 破局の諸相(原発破局「フクシマ」の原因を探る—哲学の視点からの一考察;現代日本におけるアイデンティティの分裂;日本社会における“社会崩壊”と企業活動;近代的思考様式の限界についての一試論—「科学・技術」との関わりを中心にして)
- 2 他者の衝撃(『信仰の平和』におけるタタール人像—“破局”のただ中での“他者”への眼差し;クザーヌスにおける理性の普遍性と哲学の複数性—『信仰の平和』を中心にして;“他者”の豊穣性)
- 3 語りえぬものへの“開かれ”と“閉ざされ”(西田幾多郎におけるクザーヌスとの出会い;東アジアにおける“知恵”概念の伝統とクザーヌスの“知恵”概念—“知恵”と“道”、“無学者”と“愚人”;西欧における「開かれた世界、開かれた書物」)
- 4 大きな物語の改訂(“文明の衝突”の時代の宗教的寛容論;“文明の衝突”を超える視点)
- 現代に生きる中世
「BOOKデータベース」 より