蜩の声
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書誌事項
蜩の声
(講談社文芸文庫, [ふA10])
講談社, 2017.5
- タイトル読み
-
ヒグラシ ノ コエ
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注記
底本: 講談社(2011.10刊)
シリーズ番号はブックジャケットによる
年譜: p257-280
著書目録: p281-285
収録内容
- 除夜
- 明後日になれば
- 蜩の声
- 尋ね人
- 時雨のように
- 年の舞い
- 枯木の林
- 子供の行方
内容説明・目次
内容説明
雨の音、町工場の金属音、窓外を歩く人の足音。無防禦な耳から身内に入り込む音が過去と像を結び、夜半の蜩の声で戦争の恐怖、破壊と解体が噴出する表題作他、男女の濃密なエロスが漂う「除夜」から、空襲に逃げ惑う少年の姿に震災後の今と未来を予感させる「子供の行方」まで。時空の継ぎ目なく現れる心象、全官能で入念に彫琢した文章。齢を重ね、なお革新と深化を続ける古井文学の連作短篇集。
「BOOKデータベース」 より