司馬遼太郎の「日本人論」と現代の日本 : 二十一世紀の日本人にその声は届いているか
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書誌事項
司馬遼太郎の「日本人論」と現代の日本 : 二十一世紀の日本人にその声は届いているか
ブイツーソリューション , 星雲社 (発売), 2017.3
- タイトル別名
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司馬遼太郎の日本人論と現代の日本 : 21世紀の日本人にその声は届いているか
- タイトル読み
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シバ リョウタロウ ノ ニホンジンロン ト ゲンダイ ノ ニホン : ニジュウイッセイキ ノ ニホンジン ニ ソノ コエ ワ トドイテ イルカ
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注記
参考文献: p377-383
内容説明・目次
内容説明
司馬遼太郎は、日本の近代のルーツを鎌倉幕府の誕生に求めた。封建制は進歩の力を内包し、西欧近代へも親和的な統治システムだったからだ。こうした中世を経験しなかったアジアの国々は立ち遅れた。一方で、日本人が長く育んできた道徳観や規範意識は、進歩と安定を調和させ、近代化を支えた。我々がそうした伝統の下にあることは、現代の日本が、世界中でも稀に見る、豊かで秩序ある社会を実現させていることからも明らかである。しかし、その良き伝統は一時期失われ、太平洋戦争に向かう異胎の時代を生んだ。世界の動きに耳目を塞ぎ、合理的に考えることを怠れば、国は容易に危機に瀕する、それが、司馬のもう一方のメッセージでもあった。世界の組合員としての振る舞い、イデオロギーの対立の克服、歴史認識問題など、司馬の声を聞きながら、日本のこれから歩むべき道について考えてみる。
目次
- 第1部 日本とは、日本人とは(日本という国のかたち;日本人と公共心)
- 第2部 現代の日本と日本人(世界の組合員として;イデオロギーと民主制)
- 第3章 歴史認識問題と相互理解(日韓関係と歴史認識問題;慰安婦問題について;日韓の相互理解に向けて;日中関係と歴史認識問題;日中の相互理解に向けて;安倍総理の戦後七十年談話と我々世代の責任)
- 別添 遙かなるニューギニア—伯父の闘った太平洋戦争
「BOOKデータベース」 より