教養の揺らぎとフランス近代 : 知の教育をめぐる思想
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教養の揺らぎとフランス近代 : 知の教育をめぐる思想
(教育思想双書, 2-2)
勁草書房, 2017.6
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キョウヨウ ノ ユラギ ト フランス キンダイ : チ ノ キョウイク オ メグル シソウ
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文献: 各章末
Description and Table of Contents
Description
教育の文脈のなかで、教養はどのように捉えられてきたのか。「知の教育」という視角から教養問題にアプローチし、フランスにおける教養と教育をめぐる思想史を探究する。
Table of Contents
- 第1章 フランス近代における教養の再定位(教養形成の場としてのフランス中等教育;フマニタスから“一般的教養”へ;デュルケーム『フランス教育思想史』—教養知についてのリフレクション)
- 第2章 近代教育と古典(語)・レトリック(レトリック的教養の失墜と新しい「型」の教育—弁論から小論文へ;古典の扱われ方にみる変容と模倣の存続—暗誦・復誦のためのテクストから、解釈の対象としてのテクストへ;近代国民国家形成期における古典語の位置づけと役割について;古典語学習の再生と新しい「レトリック的教養」の模索;デュルケームによる古典学習の再生—普遍なるものについての認識から差異へひらかれた思考の形成へ)
- 第3章 近代フランス中等教育と科学による教養(産業化の進展と科学教育;科学による教養;デュルケームにみる「科学の文化」と「自然の教育」)
- 第4章 論理的教養への眼差し(中世の大学における自由学芸の教育と現実の生きた討論;「信仰と理性の調和」という世界観のなかにある弁証法;近代実験科学・近代合理主義思潮における論理的弁証法・討論;実践知としての討論術/実験的推論・学問的論証)
- 第5章 教養と哲学教育(批判的・自立した思考を備えた人間・市民の形成のはじまり;リセの哲学教育を考える—その複層性)
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