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和辻哲郎と昭和の悲劇 : 伝統精神の破壊に立ちはだかった知の巨人

小堀桂一郎著

(PHP新書, 1117)

PHP研究所, 2017.10

Title Transcription

ワツジ テツロウ ト ショウワ ノ ヒゲキ : デントウ セイシン ノ ハカイ ニ タチハダカッタ チ ノ キョジン

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Note

主要参考資料・引用文献書目: p329-333

Description and Table of Contents

Description

敗戦後、占領政策によって日本の伝統精神は崩壊の危機に瀕した。さらにいえば、戦前から戦争に至る流れの中で、日本人自らが、伝統を見失いつつあった。そんな中、鈴木大拙、津田左右吉、折口信夫、近衞文麿など大正教養派の多くの人々は時流に流され、変節していった。しかし、伝統衰退の世相に立ち向かい、節を貫き通した知識人もいた。その代表格こそ、和辻哲郎である。なぜ和辻は、激動の中で「不動の指標」たりえたのか。危機の時代に、日本人はいかに日本の伝統精神を取り戻すべきかを、知の巨人・和辻哲郎を通して知る。

Table of Contents

  • 序章 なぜ今和辻を顧みるのか(敗戦後も自らの立場を貫き通した、誇り高き知識人たち;思想界激動期の不動の指標としての和辻哲郎 ほか)
  • 第1章 問題の発端—敗戦と被占領(心理戦争の開始;勝者への迎合と卑屈 ほか)
  • 第2章 再検討・大正教養派(大正デモクラシーの実体;現象化の発端・乃木夫妻殉死事件 ほか)
  • 第3章 国政に表面化する伝統の断絶(統帥権干犯問題の虚妄;五・一五事件・民意の倒錯 ほか)
  • 第4章 伝統破壊工作への和辻の抵抗(国体変更論をめぐって;民族学・古代史学の分野で ほか)

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