田山花袋
著者
書誌事項
田山花袋
(Century books, . 人と作品||ヒト ト サクヒン)
清水書院, 2017.9
- : 新装版
- タイトル読み
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タヤマ カタイ
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注記
背の責任表示: 福田清人編 ; 石橋とくゑ著
年譜: p200-204
参考文献: p205
内容説明・目次
内容説明
足かけ五〇年に近い年月を、明治・大正・昭和の三代にわたって、ただまっしぐらに書き続けてきた花袋の底に張られる強力なる線、それは「無類の正直さ」であろう。かれは、人生の奥底を、正直な目で見つめ、自己の欲求を正直に示して、その生涯を貫いた。それは、ときには利己的にも見え、愚直に見えたかもしれない。しかし、かれが自己を愛し、そこから自己の一部、いな、全てである自然主義小説、宗教小説、歴史小説、紀行文が生み出されたとき、それはより次元の高いものへと昇華されていった。その全てが、花袋の血であり、肉であり、真実の声の吐露である。死して八〇年余。利根川のほとりを歩むとき、かれの作風のいまだ新鮮なるに驚きの声を発するのである。
目次
- 第1編 田山花袋の生涯(没落士族;上京(一);悲しみの館林生活;上京(二);三度の館林生活 ほか)
- 第2編 作品と解説(重右衛門の最後;蒲団;生;田舎教師;時は過ぎゆく ほか)
「BOOKデータベース」 より