平安朝漢文学鉤沈
著者
書誌事項
平安朝漢文学鉤沈
(研究叢書, 490)
和泉書院, 2017.12
- タイトル読み
-
ヘイアンチョウ カンブンガク コウチン
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注記
索引: p419-435
内容説明・目次
内容説明
平安朝漢文学という大海より、釣り上げられた問題を5つの主題の下に配し、“平安朝漢文学と白詩圏の文学”“平安朝漢文学と中・晩唐文学”“詩と歌の交感”“菅原道真の文学活動”“幼学の世界と平安朝漢文学”。作品解読も含めその展開と面白さを追究した。
目次
- 1 平安朝漢文学と白詩圏の文学(紀長谷雄の「山家秋歌」をめぐって—白詩享受の一端;嶋田忠臣と白詩;平安朝文人と『白氏文集』—どう向きあい、どう用いたか;平安朝における「劉白唱和集解」の享受をめぐって—文人たちの作品と『仲文章』)
- 2 平安朝漢文学と中・晩唐文学(中国晩唐期の唐代詩受容と平安中期の佳句選—顧陶撰『唐詩類選』と『千載佳句』『和漢朗詠集』;菅原道真の「端午日賦艾人」詩と唐人陳章の「艾人賦」—平安朝における唐代律賦受容の一端)
- 3 詩と歌の交感(『文華秀麗集』『経国集』の「雑詠」部についての覚書—その位置づけと作品の配列をめぐって;嶋田忠臣と在原業平—漢詩が和歌を意識し始めた頃;漢詩文と『古今集』—万葉から古今に至る“香”の世界の展開と漢詩文;“香”と視覚—『古今集』前夜における詩と歌の交感)
- 4 菅原道真の文学活動(『菅家文草』—その成立・伝来など;「行春詞」札記—讃岐守菅原道真の国内巡視;菅原道真「讃州客中詩」の形成と「詩人無用」論;「舟行五事」札記)
- 5 幼学の世界と平安朝漢文学(下層官吏層の“学文”と文学活動—その実態と展開について;『仲文章』に関する二・三の考察—『和漢朗詠註抄』所引『代讃章』佚文との関連から;教訓書『仲文章』の世界—平安朝漢学の底流;『童子教』の成立と『三教指帰』;『口遊』所引の中国の占雨踊句と大江匡衡の賀雨詩序の「東方朔之前言」)
「BOOKデータベース」 より