近世小説を批評する
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近世小説を批評する
森話社, 2018.1
- タイトル読み
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キンセイ ショウセツ オ ヒヒョウ スル
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内容説明・目次
内容説明
西鶴、馬琴といった近世を代表する小説家の作品を読むことの意味をあらためて問いかけ、「世界の外」を描いた『和荘兵衛』の奔放な想像力や、謎の歴史小説『板東忠義伝』の知的な構想力など、知られざる近世小説の魅力も紹介する。研究状況に対する不断の問いかけの一方で、「文学」の楽しさを追求しつづける著者の最新評論集。
目次
- 1 西鶴を読む(西鶴を読むということ—「世間」論の視座からの「死なば同じ波枕とや」;西鶴の「世間」—『世間胸算用』をめぐる覚書として;西鶴「はなしの方法」再考—「はなしの場」の視座から読む『好色一代男』;『椀久一世の物語』頌—「モデル小説」論を超えて)
- 2 馬琴の悪(『椿説弓張月』の「琉球」—ファンタジーの政治性;『椿説弓張月』余談—為朝と日秀;馬琴の「悪」—『雲妙間雨夜月』をめぐって;蟇田素藤頌—『南総里見八犬伝』小論)
- 3 知られざる近世小説の愉しみ(世界の外へ—『和荘兵衛』を読む;『和荘兵衛』の後で—追随作、関連作、そして反論者たち;稗史としての『板東忠義伝』—知られざる戦国大活劇;『板東忠義伝』の諸本とその成立—『関東勇士伝』を中心に)
- 4 近世小説と批評の可能性(近世小説を批評する—馬琴と『本朝水滸伝』を読む;近世小説の「文章」—人称・視点・映像・連句をめぐる四方山話;近世小説のブンガクキョーイク—文学の倫理性について;ゴーストは囁くか?—近世小説とAIをめぐる極私的エッセイ)
「BOOKデータベース」 より