公共的なるもの : アーレントと戦後日本
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公共的なるもの : アーレントと戦後日本
作品社, 2018.2
- タイトル読み
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コウキョウテキ ナル モノ : アーレント ト センゴ ニホン
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注記
参考文献: p300-318
内容説明・目次
内容説明
政治や地方自治体、ボランティアなどの「新しい公共性」…。全分野でいまや必須のキーワードとなった「公共」という概念。本書は、この「公共性」という言葉で語られる「publicであること」、すなわち「公共的なるもの(“the public”)」について、社会哲学的に解明することを目的としている。まず、その概念を理論・思想的に検討した上で、次に、戦後日本における「公共的なるもの」の変遷を整理、概観してその意味を明らかにする。ハンナ・アーレントを軸に日本の「公共性」という言葉とその概念の歴史を初めて本格的にまとめ、体系化した画期的な研究。思想・社会科学のみならず政治・行政関係など必読の一冊。
目次
- 多様なる言葉「公共」をめぐって—状況の確認と本書の位置づけ
- 第1部 “公共的なるもの”の正体を知る—社会的存在論小史(何である(べきな)のか?—認識論/当為論;なぜ求められてあるのか?—存在論;いかに機能するのか?—歴史=物語)
- 第2部 “公共的なるもの”の思想的展開—アーレントから、もう一度「公共」を考える(複数性—唯一無二性と他者性;空間性—publicとcommon;公共性は身体を持ち得るか?—試論的考察)
- 第3部 戦後日本における歴史的展開—表象の歴史(公共性の時代—アーレント以前、一九六〇〜一九七〇年代まで;公共圏と公共空間—アーレントとの共振、一九九〇年代後半以降1;例外状態における“公共的なるもの”—アーレントの受容、一九九〇年代後半以降2 ほか)
- “公共的なるもの”の歴史=物語の“後”で—過去と未来の間
「BOOKデータベース」 より