日本古代史の方法と意義
著者
書誌事項
日本古代史の方法と意義
勉誠出版, 2018.1
- タイトル別名
-
Method and significance of Japanese ancient history
- タイトル読み
-
ニホン コダイシ ノ ホウホウ ト イギ
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注記
文献: 論末
収録内容
- 文字資料と歴史の関係性を問う序説 : 上宮王家襲撃・滅亡記事をめぐって / 新川登亀男執筆
- 『古事記伝』と津田左右吉 : 「時」の開示をめぐる論説 / 早川万年執筆
- 先学の言葉 / 榎本淳一執筆
- 「異文化理解」について : これまでの「私」をふりかえる / 水口幹記執筆
- 韓国における日本古代史研究の可能性 / 鄭淳一執筆
- 使者と文書 / 川尻秋生執筆
- 『御堂関白記』の仮名 / 倉本一宏執筆
- 中世近衞家の日記目録について / 尾上陽介執筆
- 『延喜式』写本系統の基礎的研究 : 巻五を中心に / 小倉慈司執筆
- 地域資料による古代史研究 : 上野三碑と上野国交替実録帳を中心に / 前澤和之執筆
- ベトナムにおける新発見の陶璜廟碑 / ファム・レ・フイ執筆
- 磐井の乱前後の北部九州と倭王権 / 田中史生執筆
- 角氏の氏族的性格とその王権奉仕 : 両貫制という視点より見た / 加藤謙吉執筆
- 高麗王若光と武蔵国高麗郡 / 鈴木正信執筆
- 平安初期における王権の多極構造 : 皇位継承と王権内の女性の位相 / 仁藤智子執筆
- 『隋書』倭国伝の「八十戸」 : 北康宏氏の所説にふれて / 篠川賢執筆
- 律令官人制と古代の東北 / 十川陽一執筆
- 九世紀の仕丁制と日功 / 堀部猛執筆
- 外交文書開封にみる政治文化 / 浜田久美子執筆
- 「聖徳太子」の名号について / 仁藤敦史執筆
- 桓武朝の男女の別政策 / 小林茂文執筆
- 古代の人々と化身 / 三宅和朗執筆
- 日本古代の国家と災害認識 / 山口えり執筆
- 応和宗論の再検討 / 石附敏幸執筆
- 伊勢平氏と日宋貿易 : 研究動向と史料の整理 / 森公章執筆
- 国譲り神話の場所をめぐって / 瀧音能之執筆
- 渋沢敬三と漁業史研究 / 亀谷弘明執筆
- 古代地方史研究の課題 : 新潟県を例として / 浅井勝利執筆
- 現代社会における地域社会史研究の意義と課題 / 傳田伊史執筆
- 古代史研究におけるデジタルアーカイブの活用 : 黒川春村校訂「尾張国解文」の各種写本を事例として / 藤原秀之執筆
- 古代史研究と教育のいま : 座学からアクティヴ・ラーニングへ / 井上亘執筆
- 韓国古代史学界における『日本書紀』活用の現状と問題点 / 李永植執筆
- 共存の歴史学 : 韓国における日本古代史研究の動向と課題 / 金善民執筆
- 日本列島の古代史と韓半島の「質」 / 羅幸柱執筆
- 入唐僧円仁と唐人楊敬之 : 円仁の求法巡礼を支えた唐人の交流ネットワーク / 葛継勇執筆
内容説明・目次
内容説明
歴史を記述すること—このことは「歴史をいかに見ているのか」をあらわす鑑である。現在、歴史を考え、表現し、伝える環境は、大きな変化を見せている。それでは、いま、歴史学、そして古代史を考えるということは、いったい何を対象として、どのようなスタンスで歴史の正体に迫ろうとする営みであるのか。研究・教育・行政の最前線を走る35名の多様な視点から、日本古代史を読み解く方法論、そこに横たわる歴史研究の意義を提起し、多面的に存在する歴史との対話とその記述の可能性を示す。
目次
- 1 歴史学を問う
- 2 史料をひらく
- 3 王権を考える
- 4 制度を解く
- 5 人間の歴史を問う
- 6 課題史を考える
- 7 歴史を開示する
- 8 自他を往還する
「BOOKデータベース」 より