「愛の時代」のドイツ文学 : レンツとシラー

書誌事項

「愛の時代」のドイツ文学 : レンツとシラー

菅利恵著

彩流社, 2018.2

タイトル別名

愛の時代のドイツ文学 : レンツとシラー

タイトル読み

「アイ ノ ジダイ」ノ ドイツ ブンガク : レンツ ト シラー

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注記

表紙に「Jakob Michael Reinhold Lenz, Friedrich Schiller, Christoph Martin Wieland, Johann Wolfgang Goethe, Gotthold Ephraim Lessing, August Wilhelm Iffland」とあり

文献一覧: 巻末p9-24

内容説明・目次

内容説明

恋愛、家族愛、祖国愛—18世紀の啓蒙時代、近代化の中で孤立した人々が求めたのは、宗教でもナショナリズムでもなく「愛」だった。ドイツ語圏の啓蒙時代を新しく「愛の時代」ととらえ、レンツとシラーのテクストを中心に「愛の時代」に生まれたさまざまな言説を分析。市民知識層のアイデンティティ形成の主軸が「道徳」から「ナショナリズム」へ変化した過程を批判的に再構築する。

目次

  • 第1章 主体的なものと規範的なもの—愛をめぐる言説と市民的アイデンティティ(市民的なものと愛;啓蒙時代における愛の観念の変化 ほか)
  • 第2章 J.M.R.レンツ—「愛の時代」をめぐる寓話(『哲学者は友達によって作られる』における友情と恋愛;「自伝」としての恋物語—『森の隠者』 ほか)
  • 第3章 フリードリヒ・シラーにおける愛と政治(1)(シラーにおける愛の特徴—『ドン・カルロス』を糸口に;『マルタ騎士団』論—フリードリヒ・シラーにおける「男同士の愛」 ほか)
  • 第4章 一八世紀後期における「政治的な愛」の諸相—ヴィーラント、シューバルト、ハイン同盟(市民的な言説空間の発展;コスモポリタニズム—ヴィーラントを中心に ほか)
  • 第5章 フリードリヒ・シラーにおける愛と政治(2)(『オルレアンの処女』と一八〇〇年前後のドイツ;「政治的な愛」をめぐる新たな葛藤—『ヴィルヘルム・テル』における愛と政治)
  • 終章(愛国とジェンダー—愛の言説の二面性;A.W.イフラントの家庭劇—「国父イデオロギー」とジェンダー規範 ほか)

「BOOKデータベース」 より

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