中世王権の音楽と儀礼
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中世王権の音楽と儀礼
笠間書院, 2018.2
- タイトル読み
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チュウセイ オウケン ノ オンガク ト ギレイ
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注記
2013年に名古屋大学へ提出した学位論文に基づく
引用文献一覧: p401-418
初出一覧: p419
内容説明・目次
内容説明
音楽はどのような政治性と権力性を有していたのか。遊芸ではなく、有職故実に裏打ちされた高度な政治の一環として音楽を捉えなおし、果たした役割を明らかにする。文学・歴史・芸能・美術史・建築史ほか、あらゆる視点から文献を読み解き、宮廷儀礼における音楽の実態を考察。変遷をたどり、中世音楽の全体史を示す。唱導文献の読解により、王権を支えた音楽の宗教性も解明。音楽がなぜ重要なのか、という根源的問題に迫る。
目次
- 本書の課題と方法
- 第1部 歴史と権力(琵琶の時代の特質;御楽の成立と展開;三ヶ夜内侍所御神楽をめぐって;歴史叙述における仮名の身体性と祝祭性—定家本系『安元御賀記』を初発として)
- 第2部 空間と身体(琵琶秘曲伝授儀礼の形成をめぐって;琢木本譜外口伝について—『琢木調小巻物』をめぐって;弁才天をめぐる造形と文芸;妙音堂について—秘曲伝授儀礼の復元;『妙音講式』について)
- 第3部 言葉と宗教(中世前期における狂言綺語観の展開;禅寂作『月講式』について—東から西へ往く本尊;「宿執」について;音楽儀礼における狂言綺語観;後白河院における声と儀礼)
- 中世王権の音楽と儀礼
「BOOKデータベース」 より