吉野作造と柳田国男 : 大正デモクラシーが生んだ「在野の精神」

書誌事項

吉野作造と柳田国男 : 大正デモクラシーが生んだ「在野の精神」

田澤晴子著

(人と文化の探究, 16)

ミネルヴァ書房, 2018.3

タイトル別名

吉野作造と柳田国男 : 大正デモクラシーが生んだ在野の精神

タイトル読み

ヨシノ サクゾウ ト ヤナギタ クニオ : タイショウ デモクラシー ガ ウンダ ザイヤ ノ セイシン

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注記

博士論文「近代日本政治思想史における『自由』と『自治』 : 吉野作造と柳田国男の比較を中心に」 (名古屋大学, 2011年提出) をもとにその後発表した論文を加えたもの

主要参考文献: p295-306

人名索引: 巻末p1-3

事項索引: 巻末p4-6

内容説明・目次

内容説明

「大正デモクラシー」の学問といえば柳田民俗学がその象徴とされてきたが、吉野作造の明治文化研究も在野性や反権力性が論じられてきた。本書では、吉野の「民本主義」論、東アジア論の全体から明治文化研究を読みなおし、その学問の本質を明らかにする。また柳田国男の思想をキリスト教精神、アカデミズム、政治という観点から再検討し、両者の学問に通じる第一次世界大戦のインパクト、普遍性への希求という特徴を明らかにする。

目次

  • 吉野作造と柳田国男の比較研究
  • 第1部 「大正デモクラシー」と宗教精神(吉野作造における「国体」と「神社問題」—キリスト教精神の普遍化と国家神道批判;柳田国男における民間「神道」観の成立とキリスト教—「国民倫理」形成と神社合祀政策批判;柳田国男における「固有信仰」と「世界民俗学」—キリスト教との関連から)
  • 第2部 現実の政治認識と学説(一九二〇年代の柳田と吉野の政治思想—「共同団結の自治」と「政治的自由」;「デモクラシー」と「生存権」—吉野作造と福田徳三との思想的交錯;「共同団結の自治」実現への模索—「民俗」の価値および神道政策への提言;吉野作造の「現代」政治史研究—政治史講義を中心に;「郷土研究」とアカデミズム史学—「神話」研究の再興及び歴史資料編)
  • 「大正デモクラシー」の学問の特徴
  • 「新しい歴史学」と「我々の文化史学」

「BOOKデータベース」 より

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