数学がいまの数学になるまで
著者
書誌事項
数学がいまの数学になるまで
丸善出版, 2018.3
- タイトル別名
-
Mathematics and the real world : the remarkable role of evolution in the making of mathematics
- タイトル読み
-
スウガク ガ イマ ノ スウガク ニ ナル マデ
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注記
原著 (Prometheus Books, 2014) の翻訳
監修: 落合卓四郎
その他の訳者: 青木孝子, 河合博一, 儀我真理子, 小舘崇子, 小張朝子, 重光千彩, 重光由加
参考文献: p398-[402]
内容説明・目次
内容説明
数学を教え、学ぶことはなぜそんなに難しいのか?これを理解するために、本書では、進化の生存競争で利点をもたらした結果、人間に生得的に埋め込まれるようになった直観的な数学の能力と、そうでない能力の違いを認識する重要性を指摘する。本書ではまず、ギリシャから始まり、ニュートン力学、電磁気の理論、相対論から量子論にいたるまで、物理的世界の記述のために数千年にわたって発展してきた数学が、直観的な数学とは衝突すると解説する。他にも、大きなサイズの標本に正しく対処する統計学的な能力や、ゲーム理論などの人間集団が取る行動の数学的分析のほか、人間には理解不能なコンピューターの高速性も直観的でないと説明され、それは論理を基礎とした厳密な数学のあり方にまで及ぶ。
目次
- 第1章 進化と数学と数学の進化
- 第2章 数学とギリシャの人たちの世界観
- 第3章 数学と近代初期の世界観
- 第4章 数学と近代の世界観
- 第5章 ランダム性の数学
- 第6章 人間行動の数学
- 第7章 計算とコンピューター
- 第8章 本当に疑いはないか
- 第9章 数学における研究の性格
- 第10章 数学を教え、学ぶことはなぜそんなに難しいのか
「BOOKデータベース」 より