能管の演奏技法と伝承
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能管の演奏技法と伝承
思文閣出版, 2018.2
- タイトル読み
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ノウカン ノ エンソウ ギホウ ト デンショウ
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注記
各章末に引用文献あり
索引あり
あとがきに「東京藝術大学大学院音楽研究科に提出した博士学位論文「能管の音楽技法研究-唱歌からみた多様性-」(平成十七年度)を改稿し、その後の研究を加え、平成二十九年度科学研究費補助金(研究成果公開促進費、17HP5080)の交付を受けて刊行するもの」とあり
あとがきに訂正シール(研究成果公開促進費、17HP5025)が貼られているものあり
内容説明・目次
内容説明
六百余年もの長きにわたってわが国で伝承されてきた演劇、能。能の楽器の中で唯一の管楽器である能管(笛)は、物語の情景を彩る重要な存在でありながら、その演奏技法がいかにして形成されたかについての先行研究は少なく、未解明な点が多い。本書は、室町時代末期から昭和期までの唱歌譜の解読と、近現代の演者の演奏技法の分析を通して、能管を中心とする能楽の演出の形成過程を歴史的に解明しようと試みるものである。これまでは制度や演能実態などの社会的側面にばかりが注目されがちであった能研究の歴史に、音楽学の専門家である筆者が、演奏実践の観点から新たな一ページを刻む。
目次
- 第1章 演奏技法の概要(現行三流儀の消長;常用曲目の特徴;現行唱歌譜;唱歌の仮名表記にみる流儀の特徴)
- 第2章 演奏体系(唱歌と声のイメージ;現行の演奏体系;実演奏におけるヴァリエーションの広がり)
- 第3章 演奏技法の形成と伝承—一噌流宗家伝来の唱歌譜にみる(一噌流宗家伝来の唱歌譜;唱歌譜の規範化にみる流儀の形成;唱歌の仮名表記の変容と演奏技法の形成)
- 第4章 演奏技法の地域展開—江戸時代中・後期の仙台藩一噌流を事例に(仙台藩の一噌流と伝存唱歌譜;「盤渉楽」と「猩々乱」にみる演奏技法の特徴)
- 第5章 演奏体系の変容—一噌流を事例に(唱歌の音楽実体に対する拘束性の形成;旋律型の形成と、演奏体系の変容)
「BOOKデータベース」 より