放射能汚染はなぜくりかえされるのか : 地域の経験をつなぐ
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放射能汚染はなぜくりかえされるのか : 地域の経験をつなぐ
東信堂, 2018.3
- タイトル読み
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ホウシャノウ オセン ワ ナゼ クリカエサレル ノカ : チイキ ノ ケイケン オ ツナグ
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注記
文献あり
読書案内: p195-198
内容説明・目次
内容説明
放射能汚染による被害は、その不可視性や晩発性、科学的知見が未確立であることなどによって、これまで過小評価されてきた。また、原爆と原発など事例ごとに経験が分断されやすく、共通の教訓を導き出すのが難しくなっている。本書は、広島・長崎での原爆投下をはじめJCO臨界事故や福島第一原発事故など、国内各地で起こった放射能汚染、原子力事故に関する詳細な分析を通して、被害の実態と、被害が過小評価されてきた構造的要因を明らかにする。過去から学び、同じ轍を踏まないための、まさに時宜を得た研究である。
目次
- 序章 くりかえされる放射能汚染問題—いかに経験をつないでいくか
- 第1章 「唯一の被爆国」で続く被害の分断—戦争・原爆から原発へ
- 第2章 スティグマ経験と「差別の正当化」への対応—長崎・浦上のキリスト教者の場合
- 第3章 人形峠ウラン汚染事件裁判の教訓と福島原発事故汚染問題
- 第4章 鳥取の新しい環境運動をたどる—青谷・気高原発立地阻止とウラン残土放置事件から3・11後へ
- 第5章 茨城県東海村におけるJCO臨界事故と東日本大震災
- 第6章 「低認知被災地」における問題構築の困難—茨城県を事例に
- 第7章 福島原発事故における被害者の分断—賠償と復興政策の問題点
- 終章 市民が抱く不安の合理性—原発「自主避難」に関する司法判断をめぐって
「BOOKデータベース」 より