闇市
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書誌事項
闇市
(新潮文庫, 10967,
新潮社, 2018.8
- タイトル読み
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ヤミイチ
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注記
底本: 初出原稿 (初出一覧: p[408])
解説(マイク・モラスキー): p346-397 (「闇市」に対する試論(私論)を提示 [p7「はじめに」より])
文庫版あとがき: p398-402
著者紹介: p403-407
収録内容
- 貨幣 / 太宰治著
- 軍事法廷 / 耕治人著
- 裸の捕虜 / 鄭承博著
- 桜の下にて / 平林たい子著
- にぎり飯 / 永井荷風著
- 日月様 / 坂口安吾著
- 浣腸とマリア / 野坂昭如著
- 訪問客 / 織田作之助著
- 蜆 / 梅崎春生著
- 野ざらし / 石川淳著
- 蝶々 / 中里恒子著
内容説明・目次
内容説明
一枚の百円紙幣が語り手となり、闇屋、陸軍大尉などを転々としながら見た欲と情の光景を綴る太宰治「貨幣」。会社の命令で闇食糧の調達に奔走し、その最中に逮捕された朝鮮人の悲惨な運命を描く鄭承博「裸の捕虜」。平凡な会社員が電車内での突発事から闇屋として生き抜くことに目覚める梅崎春生「蜆」—終戦時の日本人に不可欠だった違法空間・闇市。その異様な魅力を伝える名短篇11作を収録。
「BOOKデータベース」 より