アフリカ眠り病とドイツ植民地主義 : 熱帯医学による感染症制圧の夢と現実

書誌事項

アフリカ眠り病とドイツ植民地主義 : 熱帯医学による感染症制圧の夢と現実

磯部裕幸 [著]

みすず書房, 2018.7

タイトル読み

アフリカ ネムリビョウ ト ドイツ ショクミンチ シュギ : ネッタイ イガク ニヨル カンセンショウ セイアツ ノ ユメ ト ゲンジツ

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注記

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内容説明・目次

内容説明

本書は、ドイツ連邦文書館に収蔵されている一次史料から、植民地統治において医学が果たした役割と、第一次世界大戦後のいわゆる「ヴェルサイユ修正主義」との関係を論じる。いまだ眠り病が撲滅されていないという状況を鑑みるとき、そこで描かれる「植民地の過去」は、この問題が単にドイツ史における逸話としては片づけられない広がりをもつことを示している。

目次

  • 序章 植民地支配における「幸福な原住民」
  • 第1章 ドイツの眠り病対策—植民地版「特有の道」?
  • 第2章 東アフリカにおける薬剤治療—「隔離政策」という幻想
  • 第3章 ツェツェバエ対策—「代償行為」としての除草作業
  • 第4章 トーゴの眠り病対策—現地住民・「首長」・イギリスという「関係性」
  • 第5章 トーゴにおける収容所—「正面突破」の薬剤治療
  • 第6章 カメルーンという「辺境」—多難な船出
  • 第7章 カメルーンと眠り病—「見切り発車」のツケ
  • 第8章 戦間期ドイツの眠り病研究—特効薬「ゲルマーニン」をめぐって
  • 終章 植民地の過去をめぐる「二重の忘却」

「BOOKデータベース」 より

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