カオスに抗する闘い : ドゥルーズ・精神分析・現象学

書誌事項

カオスに抗する闘い : ドゥルーズ・精神分析・現象学

小倉拓也著

人文書院, 2018.7

タイトル別名

カオスに抗する闘い : ドゥルーズ精神分析現象学

タイトル読み

カオス ニ コウスル タタカイ : ドゥルーズ・セイシン ブンセキ・ゲンショウガク

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注記

博士論文「ジル・ドゥルーズの哲学における意味と感覚の理論についての人間学的研究」(大阪大学, 2015)を改稿。第4-6、8章は加筆、修正が施されている。

内容説明・目次

内容説明

生成変化を言祝いだドゥルーズは、一方で思考と観念の崩壊、つまりカオスを恐れた。すべてが壊れ不可逆な破局を迎える手前でとどまるための、ほんの少しの秩序、少しばかりのコツを探ること、それこそがドゥルーズ哲学全体を貫く「秘密の一貫性」であった。本書では、これまで前景化されることのなかったこの問いを全面化し、ドゥルーズ哲学全体を体系的に読解するとともに、敵とされてきた精神分析、現象学との理論的交錯を描きだす。人が生まれ、老い、死んでゆく、敗北を余儀なくされた闘いのなかの絶望と希望、哲学的な問いを人生の問いへと昇華させる、俊英の渾身作ついに刊行。

目次

  • 第1部 システム(差異と反復;流産する非時間;表面と深層の無意味)
  • 第2部 器官なき身体(単為発生と第二の起源—無人島と他者なき世界;否定・否認・排除—倒錯の論理学;出生外傷から器官なき身体へ)
  • 第3部 モニュメント(シニフィアンと“形象”;担われなければならない肉;モニュメントの行為としての仮構)
  • 結論

「BOOKデータベース」 より

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