牟田口廉也 : 「愚将」はいかにして生み出されたのか

書誌事項

牟田口廉也 : 「愚将」はいかにして生み出されたのか

広中一成著

(星海社新書, 136)

星海社 , 講談社 (発売), 2018.7

タイトル別名

牟田口廉也 : 愚将はいかにして生み出されたのか

タイトル読み

ムタグチ レンヤ : グショウ ワ イカニ シテ ウミダサレタ ノカ

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注記

参考文献一覧: p266-277

内容説明・目次

内容説明

牟田口廉也は、インパール作戦を失敗に導いた陸軍司令官として知られている。だが、それのみを切り取って牟田口を「愚将」と断じてしまってよいのか。また、責任は彼個人のみに帰せられるべきなのか。本書は牟田口の軍歴を丹念に追うことで「愚将」像を再検討してゆく。参謀畑を歩んでいた牟田口を、支那駐屯軍に左遷せしめた二・二六事件とその後勃発した盧溝橋事件。「常勝将軍」の名を与えたシンガポール攻略作戦。そして、大本営の裁可のもとで発動されたインパール作戦。彼の軍歴の背景から、陸軍の異様な体質が浮かび上がる。不健全な人事、不可解な決裁…昭和陸軍という組織は、自ら「愚将」を生み出したのだ。

目次

  • 第1章 エリート参謀からの転落(「葉隠」のもとに生まれる;佐賀と海軍 ほか)
  • 第2章 日中戦争の火蓋を切る—盧溝橋事件(支那駐屯軍の増強と支那駐屯歩兵旅団の創設;綏遠事件 ほか)
  • 第3章 「常勝将軍」の誕生—シンガポール島攻略作戦(中国戦線から太平洋戦線へ;叶わなかった陸軍中央復帰 ほか)
  • 第4章 インパール作戦—敗戦の責任は誰にあったのか(ビルマルートの遮断をめぐって;第十五軍の創設とイギリスのビルマ防衛 ほか)
  • おわりに インパール作戦の呪縛

「BOOKデータベース」 より

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