国木田独歩
著者
書誌事項
国木田独歩
(Century books, . 人と作品||ヒト ト サクヒン)
清水書院, 2018.4
- : 新装版
- タイトル読み
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クニキダ ドッポ
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注記
背と表紙の責任表示: 福田清人編, 本多浩著
国木田独歩の肖像あり
年譜: p184-188
参考文献: p189
内容説明・目次
内容説明
武蔵野の風景がいかに変貌しようとも、国木田独歩の『武蔵野』は不滅である。千葉県銚子に生まれ、広島、山口、岩国と中国地方の山紫水明の地で幼少を過ごした独歩は、長じてイギリスの浪漫詩人、ワーズワースの影響を受けた。そして、詩人たることが己の天職であることを悟り「山林に自由存す」と詠じた。独歩の生涯を支えているのは詩人としての魂である。自然と人生を対比させ、人間悲劇を美しい自然の中に融けこませた処女作「源おぢ」をはじめ、独歩の全作品には美しい詩情が漲っている。三十六年の生涯は短かったが、独歩は私たちの心の中に生きている。それは作品の持っている時代を超えた魂の新鮮さによるものである。独歩は決して声高に人に呼びかけはしない。けれども、一人一人に優しく親しみ深く語りかける。こうした魂と魂の会話は永遠に若く滅びることはないであろう。
目次
- 第1編 国木田独歩の生涯(武蔵野の道;生いたち;亀吉を廃す;独立;恋愛 ほか)
- 第2編 作品と解説(詩;『武蔵野』;『独歩集』と『運命』;『涛声』;『独歩集第二』と『渚』)
「BOOKデータベース」 より