封印された殉教
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封印された殉教
フリープレス , 星雲社 (発売), 2018.8-2018.10
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フウイン サレタ ジュンキョウ
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内容説明・目次
- 巻冊次
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上 ISBN 9784434249815
内容説明
一人のカトリック・ジャーナリストとして「戸田帯刀神父射殺事件」を追いかけた。なんとか犯人を割り出し、その背景に迫りたいとの一念だった。多くの取材協力者の助けにより、事件の背後のうごめきが仄かに見えてきた。高まる軍靴の響きをものともせず、普遍の価値の下に「平和であれ」と説き、実践した一人の司祭と、それをとがめて銃弾を放った犯人…戸田師の遺志は、それを覆い隠そうとした勢力の意図にもかかわらず、営々として語り継がれ、生かされていたことが判った。取材者としてそのことが本当にうれしかった。独り勢い込んで重ねた取材・執筆にもそれなりの意味があったのではないかと、ペンを措いた今、、実感している。(「筆者の言葉から」より)。
目次
- 序章 戸田帯刀神父射殺事件
- 第1章 光は山脈の彼方に(帯刀少年の瞳に映った「坂の上の雲」;ローマへの道—司祭叙階までの曲折;ウルバノ大学という“場”)
- 第2章 活発な教区司祭(昭和モダンの光と影の中で;伸びやかなカトリックに忍び寄る暗い影;司祭・戸田帯刀の実像 ほか)
- 第3章 破局への序章(風にそよぐ葦)
- 巻冊次
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下 ISBN 9784434249822
内容説明
カトリック横浜教区長・戸田帯刀神父を射殺した元憲兵は事件の12年後、姿を現わした。そして…。
目次
- 4章 神の愛に生きる者の受難(軍部独裁下、強まる外国人迫害;戦場化する本土・苦悩する教区長)
- 第5章 破局への道(ヴィア・ドロローサ)(追い込まれた日本と教区長の苦悩;断末魔の戦局下・戸田師の闘い;バチカンと戸田師と憲兵と;「時代に抗うカトリック」の頓挫;“ミカドの諜報機関”)
- 第6章 衝撃波(終戦三日後の惨劇;司祭たちの8・18;「教区長の殉教」封印へ;マッカーサーと日本のカトリック;「バチカン資料館」から届いた「文書」)
- 第7章 出頭した射殺犯と残る謎(犯人の自首は時効後だったのか;日本の教会の戦争責任告白は十分か)
「BOOKデータベース」 より