病いの語りによるソーシャルワーク : エンパワメント実践を超えて

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病いの語りによるソーシャルワーク : エンパワメント実践を超えて

栄セツコ著

金剛出版, 2018.10

タイトル読み

ヤマイ ノ カタリ ニ ヨル ソーシャル ワーク : エンパワメント ジッセン オ コエテ

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注記

文献: p227-237

内容説明・目次

内容説明

本書では、精神の病いそのものと社会の偏見によってパワーを喪失した精神障害をもつ人々が、いかにして自らの声を取り戻し、病いをもちながらも自分らしい生活を再構築していくのか、その当事者と協働する援助専門職のエンパワメントに基づく支援モデルを提示した。その支援の独自性として、病いの語りに着目したことがある。病いの語りには、精神の病いを経験することで得た生活の知恵をが織り込まれていることに特性がある。本書で紹介したソーシャルワークの実践的研究では病いの語りの特性に価値を置き、語りそのものがもつ力を、ミクロレベルを超えてメゾレベル、エクソ・マクロレベルの実践への活用に試みた研究である。その一方で、精神障害者のエンパワメントを目指した実践を試みる援助専門職がもつ権力性にも言及している。

目次

  • 第1部 病いの「語り」とエンパワメントの理論(「研究者の私」による「援助専門職の私」の当事者研究;エンパワメントを志向するソーシャルワーク実践の理論的枠組み;エンパワメントと病いの語りの関連性)
  • 第2部 病いの「語り」とエンパワメントの実践(語り部グループ「ぴあの」の教育講演会活動の実践的枠組み;当事者が物語る病いの語り;「リカバリーの物語」の生成過程における援助専門職の機能と役割;公共の場における語りは精神障害者に何をもたらしたのか;公共の場における語りが社会変革をもたらす可能性)
  • 第3部 「援助専門職の私」の当事者研究(エンパワメントを志向する実践を超えて)

「BOOKデータベース」 より

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