山椒魚の忍耐 : 井伏鱒二の文学
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山椒魚の忍耐 : 井伏鱒二の文学
水声社, 2018.10
- タイトル読み
-
サンショウウオ ノ ニンタイ : イブセ マスジ ノ ブンガク
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注記
「季刊文科」第61号(平成26年1月)から第72号(同29年10月)まで連載をしたものに補足補正したもの
内容説明・目次
内容説明
自然を愛し、地に足ついた生活実感のただなかで創作を続けた井伏鱒二。岩屋のなかの山椒魚は、作者とともに人間の悲しみを背負い続けた—平穏な日々を綴るかに見えるその小説には、しかし「人類古来の悲しみ」が静かに織り込まれている。巧まざる文学によって生そのものを見つめた井伏鱒二の人と作品をめぐる逍遙。
目次
- 山椒魚の忍耐—『山椒魚』と『賭』
- ドリトル先生とテスト氏—井伏鱒二と小林秀雄
- 川と街の考現学—井伏鱒二と横光利一
- 屈託とやつれ—『引越やつれ』『夜ふけと梅の花』
- 幸と不幸の配分方程式—『歪なる図案』『朽助のゐる谷間』
- 理想郷としての主従—『さざなみ軍記』『かるさん屋敷』
- 常識交換—『花の町』『遙拝隊長』
- 立ち会う「私」—『へんろう宿』『山峡風物誌』
- 山川草木の説—『青ヶ島大概記』
- もう一つの戦後文学—『病人の枕もと』
- 黒い雨と白い虹—『黒い雨』
「BOOKデータベース」 より