昭和天皇
著者
書誌事項
昭和天皇
(朝日選書, 980-981)
朝日新聞出版, 2019.2
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ショウワ テンノウ
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注記
中公文庫 2008年7月刊の再刊
主要参考文献: 下p253-257
関連年譜: 下p259-274
内容説明・目次
- 巻冊次
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上 ISBN 9784022630803
内容説明
戦前は「立憲君主」、戦後は「象徴天皇」として一貫した行動をとり続けた昭和天皇。その足跡を丹念に辿りつつ、「昭和の意味」を浮き彫りにし、天皇という存在の意義を改めて問い直す昭和天皇史。上巻は、誕生から学習院初等学科、東宮御学問所での帝王教育とヨーロッパ外遊、結婚、日中戦争と日米戦争を経て、終戦、地方行幸までを詳述する。明治草創期に伊藤博文らが考え出した、近代国家としての天皇制のシステム。それが昭和に入り軍部によって歪められたとき、きわめて原則的な性格を持ち、帝王学を受けてきた昭和天皇の懊悩は深かった。天皇としてどうあるべきなのか。昭和という時代の矛盾そのものであったその懊悩を、多くの史料から明らかにしていく。
目次
- プロローグ 崩御のとき—昭和六十四年一月
- 1 帝王教育とヨーロッパ外遊
- 2 軍部暴走の時代
- 3 日米戦争突入へ
- 4 終戦、国民とともに
- 巻冊次
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下 ISBN 9784022630810
内容説明
御製、会見、側近の日記・回顧録など多岐にわたる貴重な資料をもとに、昭和天皇の87年の生涯を辿る。下巻は、最後の行幸となった北海道行幸から、半世紀ぶりのヨーロッパ再訪、沖縄返還への思い、1975年の初のアメリカ訪問を経て、生物学者としての関心、崩御までを詳述する。戦後、日本が経済大国となっていき、戦争の影が社会から少しずつ消えていっても、戦争は天皇の心中には重い傷となって残り続けた。変わりゆく時代のなかで、理想の天皇とはいかなる存在なのか、新憲法の枠内で「象徴天皇」としてどうあるべきかを模索し、平和を祈り、文化的伝統を守り、国民とともにあり続けた後半生。人類史が体験したすべてが詰まった「昭和」という時代を、天皇の生涯から問い直す労作。
目次
- 5 皇太子結婚と経済成長
- 6 ヨーロッパ再訪とアメリカ訪問
- 7 天皇と経済大国日本
- 8 寡黙な当事者
- エピローグ 平成新時代の幕開け
- 補章(一) 歴史になっていく「昭和天皇」
- 補章(二) 昭和天皇の秘められし「言語空間」
「BOOKデータベース」 より