ショパンの詩学 : ピアノ曲『バラード』という詩の誕生
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ショパンの詩学 : ピアノ曲『バラード』という詩の誕生
みすず書房, 2019.2
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ショパンの詩学 : ピアノ曲バラードという詩の誕生
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ショパン ノ シガク : ピアノキョク バラード トイウ シ ノ タンジョウ
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Note
博士学位請求論文 (東京大学, 2018年) に加筆・修正を加えたもの
参考文献一覧: p376-388
Description and Table of Contents
Description
ショパンはその生涯に多くの歌曲を書いた。古典主義からロマン主義への過渡期にあった同時代6人の詩人の詩にショパンが付曲したものが主であるが、生前には刊行されず、ショパン作品群の中での位置づけは低い。これまで軽視されていたショパンの歌曲について、本書はまず詩の精緻な分析を行った上で、ショパンの付曲がいかに見事に各詩に対応しているかを明らかにする。ショパンは感傷的なサロン音楽の作者と目されがちで、そのような意味で「ピアノの詩人」と呼ばれてきた。しかし本当は、まったく別の意味でそう呼ばれるべきだったのではないか。作曲家の真髄を研究史の死角から救い出した、若手研究者の快挙。
Table of Contents
- ショパンと文学—新たな視座から
- 第1部 6人の詩人から読み解くショパンの歌曲—その詩の構造と作曲技法との関わり(19世紀初頭ポーランドの文学と音楽—“第1部”導入として;オシンスキ—屈折した最後の啓蒙主義詩人;ミツキェヴィチ—「開かれた形式」の誕生へ;ヴィトフィツキ—生涯の友となった田園詩人 ほか)
- 第2部 “バラード”の条件—ショパンが生んだ新ジャンルをめぐって(ポーランド文学の「バラード」に対峙するショパン;叙事詩的特徴—バラードを支えるトリニティ(1);抒情詩的特徴—バラードを支えるトリニティ(2);戯曲的特徴—バラードを支えるトリニティ(3))
- ピアノの「詩人」—ショパンがポーランドの言葉から得たもの
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