翻訳とアダプテーションの倫理 : ジャンルとメディアを越えて
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翻訳とアダプテーションの倫理 : ジャンルとメディアを越えて
(静岡大学人文社会科学部叢書, No.65)
春風社, 2019.2
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ホンヤク ト アダプテーション ノ リンリ : ジャンル ト メディア オ コエテ
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Description and Table of Contents
Description
ジャンルやメディアの区分が消滅しつつある現代において、オリジナル/ソースに忠実であるという規範はどこまで有効なのか。文学や諸芸術における翻訳・アダプテーションの持つ意味を横断的・重層的に考察することで、新たな倫理問題を提起する。
Table of Contents
- 第1部 翻訳の倫理(馴化された翻訳と澁澤龍彦—法律、政治と文学;ポール・ヴァレリーの翻訳体験をめぐって—ウェルギリウス『牧歌』仏語韻文翻訳から『樹についての対話』執筆へ;ミラン・クンデラと自己翻訳—フランスを介した「一般化」から読み解く作者の意図;削除と伏字—谷崎潤一郎と窪田空穂の『源氏物語』現代語訳;事態把握と翻訳—認知言語学から見た逐語訳とアダプテーションの間)
- 第2部 アダプテーションの倫理(法の侵害か、モラルの侵犯か—映画『ノスフェラトゥ』と原作『ドラキュラ』をめぐる考察;芥川龍之介と黒澤明の貸借対照表—映画『羅生門』におけるアダプテーション再考;二つの「伊豆の踊子」—翻案(アダプテーション)としての映画;ヌマンシアのアダプテーション—ローマ帝国からセルバンテス、そしてナショナリズムへ)
- 第3部 アダプテーション研究の可能性(ジェスの「トランスレーションズ」—あるいは創造的な共謀へのいざないについて;ル・ボン「民族心理学」の東アジアにおける受容—李光洙・夏目漱石・魯迅を中心に;古代庭園文化の受容と翻案—寝殿造庭園と「名所」の発生;もの言う農民作家—閻連科の小説に見る倫理;動物と私のあいだ—中上健次『熊野集』「熊の背中に乗って」「鴉」)
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