森林と権力の比較史
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森林と権力の比較史
勉誠出版, 2019.2
- タイトル読み
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シンリン ト ケンリョク ノ ヒカクシ
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注記
あとがきに「本書は、慶応義塾大学における、文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「ユーラシアにおける「生態経済」の史的展開と発展戦略」 (2014年度-2018年度、研究代表者・細田衛士) による研究成果の一部」とあり
内容説明・目次
内容説明
権利を規定するシステムを探る。近代化の過程で、森林という空間の統治・利用をめぐって、人間と人間との関係はいかに調整・構築されたのか。ドイツ、中国、日本、仏領インドシナそれぞれの歴史的社会における統治権力の形態とそれに規定される諸権利の分配のあり方に着目。それらを相互に比較することにより、権利を支えるシステムが成立する歴史的・社会的プロセスを把捉する。
目次
- なぜ森林と権力か
- 第1部 直営する権力・奨励する権力(近世・近代ブランデンブルク=プロイセンにおける御領林経営—権力による直営と領民の利用権;清朝〜中華民国期における植林の奨励と民衆の林野利用)
- 第2部 日本の経験—近世から近代へ(近世・近代日本の林野制度;明治初年の林政と地元住民による官林利用—信濃国諏訪郡旧高島藩領を事例に;明治前期の県庁と森林・原野—福島県の場合を中心に;近代日本の国有林野制度の定着過程と地域社会—福島県東白川郡鮫川村の事例)
- 第3部 競合する権力・遊離する権力(中・近世のニュルンベルク帝国森林と政治諸権力—帝国都市とブランデンブルク辺境伯の対立構造を軸に;仏領インドシナにおける植民地支配と森林)
- 森林利用における統治と権利の諸形態
「BOOKデータベース」 より