草木成仏の思想 : 安然と日本人の自然観

書誌事項

草木成仏の思想 : 安然と日本人の自然観

末木文美士著

(サンガ文庫, ス2-1)

サンガ, 2017.12

タイトル読み

ソウモク ジョウブツ ノ シソウ : アンネン ト ニホンジン ノ シゼンカン

大学図書館所蔵 件 / 6

この図書・雑誌をさがす

注記

参考文献: p290-292

内容説明・目次

内容説明

日本古来の自然観を代表するかのように扱われる「山川草木悉皆成仏」という言葉。しかし、仏典にも日本の古典にも、この言葉は存在していなかったのである—「草木も成仏する」という草木成仏論は、本来の仏教思想ではなく、平安時代の日本の天台僧・安然が、中国天台の著作を大胆に解釈することによって生まれたものであった。現代日本を代表する仏教学者が、安然の思想がどのように生まれたのかを丹念に検証しながら、日本人の自然観や災害観をあらためて考える。

目次

  • 第1章 「山川草木」と「草木国土」(「山川草木悉皆成仏」は間違っている;草木成仏論の前提 ほか)
  • 第2章 草木は自ら発心・成仏するか—安然『斟定草木成仏私記』の世界(『斟定私記』の成立と概観;さまざまな草木成仏説 ほか)
  • 第3章 草木成仏説の基礎付け—安然の密教思想と草木成仏(草木成仏論の解決へ向けて;すべてを統合する「一即一切」 ほか)
  • 第4章 日本人の自然観と草木成仏(本覚思想とその批判;密教と禅の草木論 ほか)
  • 第5章 自然と災害を考える(災害天罰論再考;日本人の災害観 ほか)
  • 付 現代語訳『斟定草木成仏私記』

「BOOKデータベース」 より

関連文献: 1件中  1-1を表示

詳細情報

ページトップへ