無垢なる者たちの煉獄
著者
書誌事項
無垢なる者たちの煉獄
(竹書房文庫, じ2-1,
竹書房, 2019.2
- 上
- 下
- タイトル別名
-
Purgatoire des innocents
- タイトル読み
-
ムクナル モノ タチ ノ レンゴク
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注記
監訳: 坂田雪子
内容説明・目次
- 巻冊次
-
上 ISBN 9784801917446
内容説明
十四年の刑期を終えたラファエルは、出所するとすぐに弟ウィリアムともに新しい仕事に取り掛かった。すべては計画通りに進んでいた。だが、三千万ユーロの宝石を手に飛び出したとき、ラファエルたちを待ち受けていたのは警官隊だった。激しい銃撃戦が繰り広げられ、最愛の弟が重傷を負ってしまう。追っ手を逃れ、瀕死のウィリアムを一刻も早く治療しなければならない。警察の非常線をかいくぐり、ラファエルたちは村はずれの古びた屋敷に逃げ込んだ。広大な敷地に建つその家にいたのは夫の帰りを待つ妻のサンドラがひとりだけ。理想的な隠れ家のはずだったが、帰宅した屋敷の主は純粋なほどに残酷なシリアルキラーだった…。フランスを代表するミステリー作家が紡ぐ極上のサイコスリラー、ついに日本上陸。
- 巻冊次
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下 ISBN 9784801917453
内容説明
傷つけられた妻を見ても、夫のパトリックは動揺することなく、拘束されてもまったく抵抗しなかった。なんの感情も宿さない彼の瞳に、ラファエルは嫌悪感とともに底知れぬ恐怖を覚える。拘束を解くことを条件に逃亡に手を貸すという提案にのり、ラファエルはパトリックに誘われて別棟に足を踏み入れる。だがそこには、手足を縛られ、猿ぐつわをされたふたりの少女が床に転がされていた。呆気にとられたラファエルに、パトリックのバットが襲いかかる。何度も何度も何度も殴打され、ラファエルの鼻はひしゃげ、骨は砕けた…。村はずれに建つその屋敷は、理想的な隠れ家だった。いたいけな少女をさらい、その肉を噛み、血を啜り、亡骸に唾するサイコパス—パトリックにとっては。ささやかな希望さえ絶望が塗りつぶす、悪夢のような惨劇に終わりはくるのか?
「BOOKデータベース」 より