書誌事項

田沼意次その虚実

後藤一朗著

(新・人と歴史拡大版, 35)

清水書院, 2019.3

タイトル別名

田沼意次 : その虚実

タイトル読み

タヌマ オキツグ ソノ キョジツ

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注記

監修: 大石慎三郎

「人と歴史」シリーズの『田沼意次』(1971年刊), 「清水新書」の『田沼意次その虚実』(1984年刊)に表記や仮名遣い等の一部を改めて復刊したもの

田沼意次年譜: p212-217

参考にした文献・史料: p218-219

内容説明・目次

内容説明

田沼意次には、“賄賂政治家”というレッテルがはられている。しかし、それは反対政権の残した史料と先学の評価を無批判に受け入れた非科学的な虚像にすぎない。この田沼の冤罪を雪ぐことに情熱を燃やす著者は、史料と史料批判のうえに立って、悪人田沼像を否定し、新たな像を呈示する。そのとき、これまで悪人田沼の陰謀を軸に構成されてきたこの時代は、従来とはまったく異なった様相をおびてあらわれてくる。本書は、田沼から松平定信へ、それに続く定信の失脚という一連の政権交代の真相を“徳川家お家騒動=一橋幕府説”として大胆に論証した衝撃の書である。

目次

  • 1 田沼意次の人間像(田沼意知の危禍;意次の生い立ち)
  • 2 田沼政治の母胎(吉宗時代とその前後;田沼時代の社会相)
  • 3 田沼政治の全貌(田沼の経済政策;田沼の社会政策 ほか)
  • 4 政変の裏表(喬木風多し;政変ついに来たる ほか)

「BOOKデータベース」 より

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