「宮澤賢治」という現象 : 戦時へ向かう一九三〇年代の文学運動
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書誌事項
「宮澤賢治」という現象 : 戦時へ向かう一九三〇年代の文学運動
花鳥社, 2019.5
- タイトル別名
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宮澤賢治という現象 : 戦時へ向かう1930年代の文学運動
- タイトル読み
-
「ミヤザワ ケンジ」ト イウ ゲンショウ : センジ エ ムカウ センキュウヒャクサンジュウネンダイ ノ ブンガク ウンドウ
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注記
博士学位論文「〈世界全体〉の再創造 : 一九三〇年代、宮澤賢治受容とその背景」 (慶應義塾大学, 2016年1月提出) をもとに、加筆・修正を施したもの
主要参考文献一覧: p347-360
宮澤賢治受容関連年表(一九四五年九月二十一日まで): p361-380
内容説明・目次
内容説明
1920〜30年代の新しい世界観—“世界全体”再創造の作業—は、文学の場ではどのように展開し、宮澤賢治(1896‐1933)は人々にどうイメージされたのか。時代背景を検証し、賢治没後の初期受容を鋭く問い直す。
目次
- 序論 読みのメカニズムはいかに駆動するか—崩壊の危機のたびに再創造される“宮澤賢治”
- 第1部 “世界全体”再創造の時代—一九三〇年代の文学運動(エスペラントは日本近代文学にどう受容されたか—世界同時性の文学へ;“世界全体”をつくり直そうとするプロレタリア文学運動—その射程と限界;モダニズム文学が開いた大東亜共栄圏への通路—春山行夫‐T.S.エリオツト‐西田幾多郎;統制と自由、二つの顔を持つ文藝懇話会—“禁止”から“改善”への転換点として;“地方”的であることの相克—一九三〇年代の『岩手日報』学芸欄を読む)
- 第2部 一九三〇年代に“宮澤賢治”はどのように現れ、機能したか(賢治没後の作品公表史;一九三四年以後の賢治受容のメルクマール—横光利一の文藝春秋講演会での発言;初期受容における評価の変遷—論者の自画像となる“宮澤賢治”;横光利一と保田與重郎による再創造—ローカルなコスモポリタンとしての“宮澤賢治”へ;“宮澤賢治”がもたらしたユートピア—昭和期農民文学運動とアナキズム)
- 宮澤賢治による文学的再創造—「おまへはあのプレシオスの鎖を解かなければならない」
「BOOKデータベース」 より