葛原妙子
著者
書誌事項
葛原妙子
(コレクション日本歌人選 / 和歌文学会監修, 070)
笠間書院, 2019.7
- タイトル別名
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葛原妙子 : 見るために閉ざす目
Kuzuhara Taeko
- タイトル読み
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クズハラ タエコ
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注記
略年譜: p104-107
読書案内: p118-122
内容説明・目次
内容説明
「幻視の女王」「魔女」「黒聖母」「ミュータント」など、こうした呼び名は怪異の者への棚上げでもある。「読み解きがたさ」こそ、葛原が抱える前衛短歌とは異なる位相なのだ。
目次
- アンデルセンのその薄ら氷に似し童話抱きつつひと夜ねむりに落ちむとす
- 水かぎろひしづかに立てば依らむものこの世にひとつなしと知るべし
- とり落さば火焔とならむてのひらのひとつ柘榴の重みにし耐ふ
- 早春のレモンに深くナイフ立つるをとめよ素晴らしき人生を得よ
- 奔馬ひとつ冬のかすみの奥に消ゆわれのみが〓々と子をもてりけり
- わがうたにわれの紋章のいまだあらずたそがれのごとくかなしみきたる
- ソ聯參戰二日ののちに夫が呉れしナルコポン・スコポラミンの致死量
- 殲滅といふは軍言葉なれ鏖殺といふは魔の言葉なれ
- ヴィヴィアン・リーと鈴ふるごとき名をもてる手弱女の髪のなびくかたをしらず
- 傅きし唇赤き少年を打ちしことありやレオナルド・ダ・ヴィンチ〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より