賜物 父の蝶
著者
書誌事項
賜物 . 父の蝶
(ナボコフ・コレクション)
新潮社, 2019.7
- タイトル別名
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Дар
Отцовские бабочки
The gift
Father's butterflies
- タイトル読み
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タマモノ . チチ ノ チョウ
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注記
その他の英文タイトルはp [4] による
賜物: 『ロシア時代著作集』第4巻 (サンクト・ペテルブルク : シンポジウム社, 2000) 所載のテキスト (p189-541) を底本とし、雑誌初出、ロシア語・英訳両方の主要な版を参照し翻訳したもので、『世界文学全集 / 池澤夏樹編』に収められた「賜物 / 沼野充義訳」(河出書房新社, 2010) の改訳版
父の蝶: Второе добавление к "Дару" / Публикация и комментарии А. Долинина (Звезда, 2001) No.1.C.85-109の翻訳
ウラジーミル・ナボコフ略年譜: 巻末pi-ii
内容説明・目次
内容説明
「賜物」(1938)。フョードルはロシアからベルリンに亡命し、初の詩集を出版したばかりの文学青年。家庭教師で糊口をしのぎつつ、文学サロンに顔を出し、作家修行に励むのだが、詩集の反応は薄く、父の伝記を書こうとしては断念する。しかし転居を機に下宿先の娘ジーナと恋仲になり、19世紀の急進的思想家、チェルヌィシェフスキーの評伝に取りかかる。ナボコフの自伝的要素を含んだ、ロシア語時代の集大成となる「芸術家小説」。「父の蝶」。「賜物」の主人公フョードルが語り手となり、鱗翅学者としての父親の功績を偲ぶ、なかばエッセイのような短篇小説。父が編纂した蝶類図鑑の理想的なまでの魅力を語り、父が提唱した新たな分類学の理論を解読しながら、フョードルは亡き父の像を浮かび上がらせてゆく。「賜物」の単行本に並録する予定で執筆されたという見方が有力だが、未完成のまま遺され、ナボコフの死後、息子のドミートリイによって発表された。
「BOOKデータベース」 より