「患者」の生成と変容 : 日本における脊髄損傷医療の歴史的研究

書誌事項

「患者」の生成と変容 : 日本における脊髄損傷医療の歴史的研究

坂井めぐみ著

晃洋書房, 2019.7

タイトル別名

患者の生成と変容 : 日本における脊髄損傷医療の歴史的研究

タイトル読み

「カンジャ」ノ セイセイ ト ヘンヨウ : ニホン ニオケル セキズイ ソンショウ イリョウ ノ レキシテキ ケンキュウ

注記

博士学位請求論文 (立命館大学, 2018年提出) を加筆修正したもの

参考文献: p277-298

内容説明・目次

内容説明

第二次世界大戦による脊髄損傷者は、国策によって「生きられる」ようになった。これまで見過ごされてきた脊髄損傷医療の形成・展開を、社会情勢、医療制度、法律、患者の生活と関連づけながら、幕末期から現在にわたって検討することにより、患者像の変容を示した医療史研究。

目次

  • 第1部 脊髄損傷医療と脊髄損傷者の歴史(放置される身体—脊髄損傷/戦傷者の死の諸相(1853年‐1907年);脊髄戦傷「患者」の生成—整形外科と軍陣医療の接点(1906年‐1945年);治療・看護体制の形成と強化—傷痍軍人から医学研究の対象者へ(1940年‐1950年代);社会復帰の論点化—病院、患者、医療者、リハビリの視点から(1947年‐1963年);パラリンピック東京大会のインパクト—就労への期待と隘路(1960年‐1965年);リハビリテーションの再編成—地域生活に向けて(1965年‐1980年代);標準治療と臨床研究(1990年代‐2000年代))
  • 第2部 脊髄損傷者による医療への関わりの現代史(日本せきずい基金の設立と活動—医療に介入する患者の出現(1981年‐2004年);臨床試験計画へのせきずい基金の関与—臨床試験を精査する患者(2000年‐2006年))

「BOOKデータベース」 より

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