立て直す力
著者
書誌事項
立て直す力
(中公新書ラクレ, 666)
中央公論新社, 2019.9
- タイトル読み
-
タテナオス チカラ
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内容説明・目次
内容説明
相次ぐ企業の偽装事件、ストレスで心身を病む会社員、つづく役人の文書改竄・不適切調査、そして長すぎる老後への不安。なぜ、こんな世の中になってしまったのか?本書は社会の「壁」を前に立ちつくし、苦悩を抱えて生きるすべての人に向けて書かれました。著者がフィールドワークで発見したスリランカの「悪魔祓い」、偉大なる仏教思想や志ある宗教者たちの言葉などを通して、生きる哲学としての「立て直す力」を熱く提言します。
目次
- 第1章 生きづらい社会(単一化された危ない社会;“奴隷”とデータ至上主義エリート;ノイズのない社会;いつの時代もこぼれ落ちる人はいる;傍らにあった宗教 ほか)
- 第2章 立て直す力としての「宗教」(お坊さんのイメージがわるい;母も仏教が嫌いだった;「阿弥陀さまとお浄土の話」という紙芝居;病室を照らした光;仏教の本質的な力 ほか)
- 第3章 「悪魔祓い」が教えること(心臓手術から得た示唆;スリランカの悪魔祓い;エネルギーの爆発;呪術師vs.悪魔;笑いと陽気さが充満する ほか)
- 第4章 祭りとこころ(日本の悪魔祓い的なるもの;農耕社会という大きな変革;「疎外」される人間;喜びを後回しされる農耕社会のツラさ;祭りはなぜ生まれたか ほか)
- 第5章 仏教の神髄—鈴木大拙の言葉から(「悟り」を体験する;ポジティブな競争心;知恵は慈悲によって力をもつ「愛」への誤解;処世術ではなく;「処生術」を生きる ほか)
「BOOKデータベース」 より