上京する文學 : 春樹から漱石まで
著者
書誌事項
上京する文學 : 春樹から漱石まで
(ちくま文庫, [お-34-9])
筑摩書房, 2019.9
- タイトル読み
-
ジョウキョウ スル ブンガク : ハルキ カラ ソウセキ マデ
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注記
単行本: 新日本出版社 2012年刊
叢書番号はブックジャケットによる
内容説明・目次
内容説明
村上春樹、五木寛之、向田邦子、川端康成、松本清張、太宰治、宮澤賢治、石川啄木―進学、仕事、憧れ、様々な理由で上京してきた作家たち。生まれ育った町ではないからこそ、新鮮な想いで風景や人々を眺め、それを作品へと昇華していった。“東京”を目指し故郷をあとにした作家、またそんな若者を描いた作品を“上京者”という視点で読み解く岡崎流文学案内。
目次
- 村上春樹―見晴しの良い高台から見た東京
- 寺山修司―東京こそが寺山の「家」だった
- 松本清張―遅れてよかった清張の上京
- 井上ひさし―軟式ボール欲しさに上京した少年たち
- 五木寛之―初めての下宿は神社の床下だった
- 向田邦子―古く懐かしき東京山の手を描く
- 太宰治―三鷹陸橋の上からあの日見た津軽
- 林芙美子―芙美子はいつも長い坂を駆け上がる
- 川端康成―浅草で見つけた「大阪」
- 宮沢賢治―愛用のトランクも一緒に上京
- 江戸川乱歩―暗く怖い東京は乱歩のせい
- 室生犀星―東京に「ふるさと」を発見した詩人
- 菊池寛―田舎者が描いたモダン都市東京
- 山本周五郎―江戸っ子よりも江戸っ子らしく
- 夏目漱石―汽車は上京の予行演習だった
- 石川啄木―甘ったれの借金王、十二階に登る
- 山本有三―ぶら下がった鉄橋の彼方は東京
- 斎藤茂吉―上野駅のまばゆい明るさに驚いた
- 野呂邦暢―東京は古本屋が集積するワンダーランド
- 重松清―春だったね1981
「BOOKデータベース」 より