日本陸軍の軍事演習と地域社会

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日本陸軍の軍事演習と地域社会

中野良著

吉川弘文館, 2019.10

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ニホン リクグン ノ グンジ エンシュウ ト チイキ シャカイ

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2007年度に東北大学大学院文学研究科に提出した博士論文に新稿を加え加筆修正したもの

Description and Table of Contents

Description

軍隊の維持に不可欠な軍事演習にあたり、陸軍と地域社会はいかなる関係を有したか。日露戦後から昭和戦前期という、軍隊をとりまく環境が揺れ動く時期を対象に、演習地の負担・被害と歓迎や利益追求、演習地に対する陸軍の認識を考察し、両者の円滑な関係構築と軍事的要請とのジレンマを描き出す。天皇統監の特別大演習に関する論考も収録する。

Table of Contents

  • 序章 「軍隊と地域」研究の論点と軍事演習
  • 第1部 軍事演習をめぐる軍隊と地域の相互関係(典範令にみる軍事演習制度の変遷—地域との関係を中心に;行軍演習と住民教化;演習部隊を「歓迎」する地域社会—「物質的待遇」をめぐって;軍事演習と地域社会のジレンマ—「演習戦術」と負担軽減;演習被害に対する損害賠償の可能性と限界—主計将校の議論から)
  • 第2部 陸軍特別大演習と天皇・軍隊・地域(特別大演習と行幸啓の構図;都市・メディアと特別大演習)
  • 終章 本書の総括と課題

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